クロスカブ50のボアアップでパワーアップを実現
- ボアアップのメリットとデメリット
- クロスカブ50のボアアップによる最高速の変化
- ボアアップにかかる費用とコストパフォーマンス
- 自分でボアアップする際の注意点と必要工具
ボアアップのメリットとデメリット

クロスカブ50のボアアップを検討する際、メリットとデメリットをしっかり理解することが重要だ。ボアアップは単にエンジンの排気量を増やすだけではなく、バイクの特性を大きく変えるカスタムでもある。ここでは、ボアアップによるメリットとデメリットを詳しく解説していこう。
ボアアップのメリット
① 最高速と加速性能の向上
クロスカブ50は原付一種(50cc以下)に分類され、法定速度は30km/hに制限されている。しかし、ボアアップすることで排気量が増え、エンジンのトルクとパワーが向上する。その結果、発進時の加速がスムーズになり、坂道での力強さが増す。特に、登坂時のパワー不足を感じている人にとっては、大きなメリットとなるだろう。
また、最高速も向上するため、制限速度のないクローズドコースや私有地での走行では、より快適にスピードを出すことが可能だ。これにより、ツーリング時のストレスも軽減される。
② 流れに乗った走行が可能になる
原付一種は法定速度30km/hの制限があり、一般道では流れに乗れず、後続車のプレッシャーを感じることが多い。ボアアップして排気量を増やすことで、原付二種(51cc以上)登録が可能になり、法定速度制限が60km/hになる。これにより、交通の流れに乗った安全な走行ができるようになる。
特に、市街地走行や幹線道路を使う機会が多い人にとっては、後続車に煽られるストレスが減り、安全面でもメリットがあると言える。
③ エンジンの余裕が生まれる
排気量が増えることで、エンジンの回転数を上げなくても必要なパワーを得られるようになる。ノーマル状態では高回転を多用しないと走行できなかったシチュエーションでも、ボアアップ後は低回転でトルクフルに走行できる。これにより、エンジンの負担が軽減され、燃費や耐久性の向上にもつながる可能性がある。
④ カスタムの楽しさを味わえる
バイクのカスタムの醍醐味の一つが、自分好みの特性を持たせることだ。ボアアップすることで、単なる原付とは違った個性的なバイクに仕上げることができる。エンジンの特性を変えることで、より走りの楽しさを実感できるのも、ボアアップの大きな魅力と言えるだろう。
ボアアップのデメリット
① 費用がかかる
ボアアップには、ボアアップキットの購入費用や取り付け工賃が必要になる。一般的なボアアップキットの価格は1万〜5万円程度だが、それに加えてキャブレターの調整や点火系の強化が必要になる場合もある。
さらに、自分で取り付ける場合でも、専用工具やトルク管理が求められるため、初心者にはハードルが高い。ショップに依頼すれば工賃もかかるため、最終的な費用は予想以上に膨らむ可能性がある。
② 法律や保険の問題が発生する
ボアアップにより排気量が50ccを超えた場合、原付二種(黄色ナンバー)への変更手続きが必要になる。これを怠ると、無免許運転扱いとなるため、必ず役所で手続きを行うことが重要だ。
また、任意保険の見直しも必要になる。多くの人は自動車のファミリーバイク特約を利用しているが、原付二種になると特約の対象外になる場合がある。そのままの保険で運転すると、事故時に補償が受けられなくなるリスクがあるので、必ず事前に確認しておこう。
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③ エンジンへの負担が増える
排気量を増やすことで、エンジン内部の負担も大きくなる。特に、冷却性能やオイル管理をしっかり行わないと、オーバーヒートやエンジントラブルの原因になる。ノーマルエンジンは50ccの出力に合わせて設計されているため、長時間高回転で走ると耐久性が低下しやすい。
エンジンの負担を抑えるためには、オイル交換の頻度を増やしたり、オイルクーラーを追加するなどの対策が必要になる。
④ 買い取り価格が下がる可能性がある
バイクを売却する際、ボアアップした車両は「改造車」として査定されるため、買取価格が下がる可能性がある。特に、純正の状態に戻せない改造をしてしまうと、売却が難しくなることもある。
また、車両の状態によっては「改造歴あり」として、買い手が付きにくい場合もある。長く乗るつもりなら問題はないが、将来的に売却を考えている場合は慎重に判断しよう。
まとめ
クロスカブ50のボアアップは、走行性能の向上やツーリング時の快適性アップなど、多くのメリットがある。一方で、費用や法的な手続き、エンジンへの負担増といったデメリットも無視できない。
ボアアップを考える際は、自分の用途やメンテナンスの手間、費用面をしっかり考慮した上で決断することが重要だ。特に、エンジンへの負担や保険の見直しは見落としがちなので、慎重に検討しよう。
クロスカブ50のボアアップによる最高速の変化

クロスカブ50のボアアップを考えている人が最も気になるポイントのひとつが「最高速がどれくらい変わるのか?」という点だ。50ccの状態では、法定速度30km/hに制限されているが、実際にはノーマルの状態で50km/h前後まで出ることが多い。では、ボアアップによってどの程度スピードが向上するのか、詳しく解説していこう。
ボアアップ後の最高速の目安
ボアアップをすることでエンジンの排気量が増え、燃焼効率が向上するため、結果として最高速も上がる。ただし、どの程度上がるかはボアアップの仕様やその他のカスタム状況によって異なる。
一般的な63cc〜88ccのボアアップをした場合の最高速の目安は以下の通り。
- ノーマル(50cc) → 約50km/h(リミッターあり)
- 63ccボアアップ → 約60〜65km/h
- 88ccボアアップ → 約70〜80km/h
このように、排気量が上がるほど最高速の伸びも大きくなる。ただし、これは理論値であり、実際の走行環境や風向き、勾配、ライダーの体重などによって変動することを理解しておこう。
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最高速アップのカギを握る要素
ボアアップをしても、単純にエンジンの排気量が増えただけでは最大限の効果を発揮できない。最高速を伸ばすためには、エンジンの特性に合った調整が必要になる。
① 吸気・排気の見直し
ボアアップすると燃料の供給量が増えるため、キャブレターのセッティングを適切に行うことが必須だ。ノーマルキャブのままでは燃料供給が不足し、思うようにパワーが出せない可能性がある。
また、吸気と排気のバランスも重要だ。社外エアクリーナーやマフラーを交換することで、よりスムーズな排気が可能となり、最高速アップに貢献する。ただし、排気音が大きくなりすぎないように注意しよう。
② ギア比の変更
クロスカブ50の最高速は、スプロケットの歯数によっても影響を受ける。ボアアップ後に最高速を向上させるなら、フロントスプロケットの歯数を増やすか、リアスプロケットの歯数を減らすことで、巡航速度を上げることができる。
- 加速重視(最高速低め) → フロント小さい / リア大きい
- 最高速重視(加速遅め) → フロント大きい / リア小さい
ただし、ギア比を変更すると加速性能とのバランスが崩れる可能性があるため、自分の用途に合ったセッティングを見つけることが大切だ。
③ リミッターカットの影響
クロスカブ50にはリミッター(速度制限装置)が搭載されているため、ボアアップをしてもリミッターが作動すると最高速が伸びないことがある。
リミッターを解除することで、エンジンの性能をフルに活かせるようになるが、その分エンジンに負担がかかりやすくなるため、耐久性への影響も考慮する必要がある。
④ タイヤとサスペンションの影響
ボアアップ後に最高速を向上させる場合、足回りの安定性も重要だ。特に、純正タイヤのままだと高速域での安定感が不足しがちなので、高品質なタイヤに交換することで安全性を高めることができる。
また、サスペンションがしっかりしていないと、高速走行時にフラつきやすくなるため、リアサスペンションを強化するのもおすすめだ。
最高速を求めすぎるリスクとは?
ボアアップによって最高速が向上するのは確かだが、いくつかの注意点もある。
① エンジンへの負担
排気量を増やすことでエンジン内部の負担が増え、耐久性が低下する可能性がある。特に、オイル管理を怠ると焼き付きのリスクが高まるため、定期的なオイル交換が必須だ。
② 法律上の問題
50ccを超えるボアアップをした場合、ナンバープレートを原付二種(黄色ナンバー)へ変更しないと、無免許運転扱いになる。また、保険の適用範囲が変わる可能性もあるため、事前に確認しておくことが重要だ。
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③ ブレーキの強化も必要
最高速が向上すると、制動距離も長くなるため、ブレーキの強化が求められる。特に、純正のブレーキでは制動力が不足しがちなので、強化ブレーキパッドやディスクローターを導入すると安心して走行できる。
まとめ
クロスカブ50のボアアップによって最高速は向上し、特に63ccや88ccへの変更では大幅な変化を感じられる。しかし、最高速を求めるだけでなく、吸排気の調整、ギア比の変更、リミッターカットの有無などを考慮しながら適切なカスタムを行うことが重要だ。
また、エンジンや足回りの負担を軽減するためにも、オイル交換やブレーキの強化など、安全対策を怠らないようにしよう。ボアアップはパワーアップの魅力がある反面、リスクも伴うカスタムなので、慎重に検討しながら楽しいクロスカブライフを送ってほしい。
ボアアップにかかる費用とコストパフォーマンス

クロスカブ50のボアアップを考えている人にとって、最も気になるのが費用の問題だ。ボアアップはエンジンの性能を向上させるカスタムだが、単にキットを購入するだけで済むわけではない。取り付け工賃や関連パーツの交換、調整など、さまざまな追加コストが発生する可能性がある。ここでは、ボアアップにかかる費用の詳細と、コストパフォーマンスについて解説していこう。
ボアアップにかかる主な費用
ボアアップの費用は、使用するキットや作業内容によって異なる。以下は、代表的な費用の内訳だ。
① ボアアップキットの費用
ボアアップの中心となるのが、排気量を増やすためのボアアップキットだ。排気量ごとに価格が異なり、一般的な価格帯は以下の通り。
- 63ccボアアップキット:約1万~3万円
- 75ccボアアップキット:約2万~4万円
- 88ccボアアップキット:約3万~6万円
メーカーによって性能や品質に違いがあるため、安価なキットを選ぶと耐久性に問題が出る可能性もある。信頼できるブランドのキットを選ぶことが重要だ。
② 取り付け工賃
ボアアップを自分で行う場合は工賃はかからないが、バイクショップに依頼する場合、工賃が発生する。工賃の相場は以下の通り。
- ボアアップのみ:約1万~3万円
- キャブレター調整込み:約2万~4万円
- フルセット調整(吸排気・点火系含む):約3万~6万円
自分で作業する場合でも、専用の工具や知識が必要になるため、事前にしっかり準備しておくことが大切だ。
③ 吸排気系パーツの交換費用
ボアアップをしただけではエンジン本来の力を発揮できないことが多い。エアクリーナーやマフラーの交換を行うことで、吸気と排気のバランスを整え、よりスムーズにパワーを出せるようになる。
- 社外エアクリーナー:約5,000円~1万円
- 社外マフラー:約1万~5万円
これらの交換は必須ではないが、ボアアップによる効果を最大限に発揮するためには、ある程度の調整が必要だ。
④ 点火系・燃料供給系の調整費用
ボアアップ後は燃焼効率が変化するため、点火プラグやCDI(イグニッションコントロールユニット)の交換が必要になる場合がある。また、キャブレターのジェット変更や燃料噴射の調整も必要になってくる。
- 高性能プラグ:約1,000円~3,000円
- CDI(リミッター解除機能付き):約5,000円~2万円
- キャブレターのジェット交換:約1,000円~3,000円
⑤ 登録変更費用
ボアアップによって排気量が50ccを超える場合は、原付二種(黄色ナンバー)への変更が必要になる。これには行政手続きが必要だが、基本的には自分で行えば費用はかからない。ただし、バイクショップに代行を依頼すると5,000円~1万円程度の費用がかかることがある。
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ボアアップのコストパフォーマンス
ボアアップにはそれなりの費用がかかるが、コストパフォーマンスの観点から見た場合、どの程度の価値があるのかを考えることが重要だ。
① 走行性能の向上
ボアアップによって最高速や加速性能が向上するため、ストレスなく走れるようになる。特に、登坂時のパワー不足解消や巡航速度の向上は大きなメリットだ。
また、原付二種(黄色ナンバー)登録をすれば、一般道で60km/hで走行できるため、交通の流れに乗りやすくなる。この点を考えれば、費用に見合った価値があるといえる。
② 長期的な維持費用とのバランス
ボアアップをすると、エンジンオイルの交換頻度が増えたり、消耗部品の摩耗が早まる可能性がある。特に、耐久性を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせない。
そのため、ボアアップ後の維持費も考慮しながら、コストに見合うだけのメリットを得られるかどうかを判断することが大切だ。
③ 中古車市場での価値
ボアアップしたバイクは、査定時に「改造車」として評価され、買取価格が下がる可能性がある。一方で、需要のある改造であれば、特定の市場では高値で取引されることもある。
ただし、純正部品がない場合や、ボアアップによるエンジンの劣化が進んでいる場合は、売却時の価格が大幅に下がる可能性があるため、将来的に売却を考えている人は慎重に判断したほうが良い。
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まとめ
クロスカブ50のボアアップには、ボアアップキットの費用だけでなく、取り付け工賃、吸排気系の交換、点火系の調整、登録変更費用など、さまざまなコストがかかる。
トータルで考えると、最低でも3万〜5万円、しっかりしたカスタムをするなら10万円以上かかる可能性もある。しかし、走行性能の向上や快適性の向上を考えれば、十分にコストパフォーマンスの良いカスタムともいえる。
最終的には、自分の用途や予算を考慮し、どの程度のボアアップをするのかを慎重に決めることが重要だ。
自分でボアアップする際の注意点と必要工具

クロスカブ50のボアアップを自分で行う場合、ショップに依頼するよりも費用を抑えられるメリットがある。しかし、エンジン内部の作業を伴うため、適切な知識や工具がないとトラブルにつながる可能性が高い。ここでは、ボアアップをDIYで行う際の注意点と、必要な工具について詳しく解説していく。
ボアアップを自分で行う際の注意点
① エンジン内部の知識が必要
ボアアップ作業は、シリンダーやピストンを交換する作業が含まれるため、エンジン内部の仕組みを理解していないと、取り付けミスやエンジンの破損を招く可能性がある。
特に、以下のポイントを理解していることが重要だ。
- シリンダーやピストンの役割
- 適切なトルク管理
- 組み付け時のクリアランス調整
- オイル管理の重要性
初心者の場合は、事前にエンジン分解・組み立ての基本を学んでおくことが必須だ。YouTubeなどの動画や、ボアアップに関する専門書を活用すると理解が深まる。
② 必要なパーツをすべて揃える
ボアアップキットには基本的なシリンダーやピストンが含まれているが、それだけでは十分ではない。燃料供給や点火系の調整も必要になるため、追加パーツを揃えることを忘れずに。
ボアアップ時に検討すべきパーツ:
- 強化クラッチ(高回転時の滑り防止)
- ビッグキャブレター(燃料供給を適正化)
- ハイカムシャフト(高回転域のパワー向上)
- CDIユニット(リミッター解除・点火タイミング最適化)
特に、純正キャブレターのままだと燃料が不足し、エンジンが焼き付く可能性があるため、ジェットの変更やキャブレターの交換が必要になることが多い。
③ 分解・組み立ての手順をしっかり確認
ボアアップ作業は、シリンダーヘッドの取り外しから始まり、新しいピストンの取り付け、トルクレンチを使った締め付け管理まで多くの工程がある。
特に注意すべき点:
- ピストンリングの向きに注意する(誤った向きで取り付けると焼き付きの原因になる)
- シリンダー内壁にオイルを塗布してから組み込む(初期の焼き付き防止)
- 各ボルトを指定トルクで締める(オーバートルクは破損の原因)
作業前に、ボアアップキットの説明書や、メーカーが推奨するトルク値をしっかり確認しておくことが大切だ。
④ エンジンオイルの管理を徹底する
ボアアップ後のエンジンは、純正の状態よりも高温・高回転になりやすいため、オイル管理が非常に重要になる。
作業後は、新しいエンジンオイルを入れ、最低でも500kmごとにオイル交換を行うことが推奨される。また、粘度の高い高性能オイルを使用することで、エンジンの寿命を延ばすことができる。
ボアアップに必要な工具一覧
ボアアップ作業を行うには、専用の工具が必要になる。以下、最低限必要な工具をまとめた。
① 基本工具
- ソケットレンチセット(8mm、10mm、12mmなど)
- ラチェットレンチ(作業の効率化)
- トルクレンチ(適正な締め付けトルクを管理)
- プラスドライバー・マイナスドライバー
- スパナセット
② エンジン専用工具
- ピストンリングコンプレッサー(ピストンリングを正しく取り付けるため)
- フライホイールプーラー(フライホイールの取り外しに必要)
- プラグレンチ(スパークプラグの交換)
③ その他の工具・消耗品
- パーツクリーナー(作業前の洗浄用)
- 耐熱ガスケット(ヘッド部分の気密性確保)
- エンジンオイル(ボアアップ後の初期慣らし用)
- ネジロック剤(振動によるネジの緩み防止)
これらの工具が揃っていない状態で作業を始めると、途中で行き詰まってしまう可能性がある。事前にすべての工具を揃え、手順を確認した上で作業を開始しよう。
まとめ
クロスカブ50のボアアップを自分で行う場合、エンジン内部の知識や工具の準備が欠かせない。作業の難易度は比較的高いため、初めてエンジン内部を触る人は、慎重に計画を立てることが重要だ。
特に、ピストンリングの取り付けやトルク管理を誤ると、エンジンの焼き付きや故障の原因になるため注意が必要。また、作業後のオイル管理や慣らし運転を適切に行うことで、エンジンの寿命を延ばすことができる。
ボアアップは、正しく行えば走行性能を大幅に向上させる魅力的なカスタムだが、失敗すると修理費がかさんでしまうこともある。無理をせず、必要であればショップに相談することも検討しながら、安全に楽しもう。
クロスカブ50を速くする方法とボアアップの選択肢
- ボアアップキットの種類と選び方
- クロスカブ50のリミッターカットは必要か?
- エンジン載せ替えとの比較!どちらが最適?
- Q&A
ボアアップキットの種類と選び方

クロスカブ50のボアアップを考える際、まず検討すべきなのが「どのボアアップキットを選ぶか」という点だ。ボアアップキットにはさまざまな種類があり、排気量の違いや付属するパーツの有無など、選び方を間違えると本来の性能を発揮できない可能性がある。ここでは、ボアアップキットの種類と、それぞれの選び方について詳しく解説する。
ボアアップキットの主な種類
ボアアップキットは、排気量ごとにいくつかのバリエーションがある。クロスカブ50のボアアップでは、主に以下の3種類が選択肢となる。
① 63ccボアアップキット(ライトチューン向け)
63ccのボアアップキットは、比較的手軽にパワーアップを図れる初心者向けの選択肢だ。
特徴:
- 排気量がわずかに増えるため、純正キャブレターでも対応可能なケースが多い
- エンジンへの負担が比較的少なく、耐久性を維持しやすい
- 最高速の向上はあまり期待できないが、トルクアップによる発進加速の向上が見込める
おすすめな人:
- 初めてボアアップを試す人
- エンジンの負担を最小限に抑えたい人
- それほど大幅な性能向上を求めていない人
② 75ccボアアップキット(バランス型チューン向け)
75ccのボアアップキットは、パワーと耐久性のバランスが取れた選択肢で、多くのクロスカブ50オーナーにとって最適な排気量の一つ。
特徴:
- 純正のエンジンマウントを維持したまま、走行性能を大幅に向上可能
- キャブレターのジェット交換が必要になる可能性が高い
- 最高速は約65km/h前後まで向上することが多い
おすすめな人:
- 街乗りとツーリングを両立させたい人
- ある程度の最高速アップを求める人
- 追加カスタムにも対応しやすい仕様を探している人
③ 88ccボアアップキット(本格的チューン向け)
88ccのボアアップキットは、クロスカブ50の性能を最大限に引き出せる選択肢で、最もパワフルな仕様に仕上げることができる。
特徴:
- 大幅な最高速アップが可能(75~80km/h程度)
- 燃料供給量が増えるため、ビッグキャブレターへの交換が必要になることが多い
- エンジンの負担が大きく、冷却性能の強化が求められる
おすすめな人:
- 高速走行を想定している人
- 本格的なチューニングをしたい人
- キャブレターや吸排気系の調整をしっかり行える人
ボアアップキットを選ぶ際のポイント
ボアアップキットを選ぶ際には、単に排気量の違いだけでなく、その他の条件も考慮する必要がある。
① 目的に合った排気量を選ぶ
ボアアップする理由が「少しだけトルクアップしたい」のか、それとも「最高速を大幅に向上させたい」のかによって、選ぶべきキットは異なる。街乗りメインなら63ccや75cc、ツーリングやロングライドを想定するなら88ccが適している。
② 付属パーツの有無を確認する
ボアアップキットには、シリンダーとピストンのみの簡易キットと、キャブレターや強化クラッチがセットになったフルキットがある。
- 簡易キット(シリンダー+ピストン)
- 費用が抑えられるが、キャブや吸排気を別途調整する必要がある
- フルキット(キャブレター+強化クラッチ+CDIなど)
- 各パーツの相性が調整されており、初心者でも扱いやすい
③ ブランドと品質を重視する
安価なボアアップキットは品質が不安定なことが多く、耐久性に不安が残ることがある。キタコやSP武川などの実績のあるメーカーを選ぶことで、安心して長期間使用できる。
④ 追加で必要なパーツのコストを考慮する
ボアアップはキットの導入だけでなく、キャブレターや吸排気系の調整、強化クラッチ、冷却対策など、追加で必要になるカスタムも考慮することが大切。
- キャブレター交換(ビッグキャブ化):約1万〜2万円
- 強化クラッチ:約5,000円〜1万円
- CDI交換(リミッターカット):約5,000円〜1万円
- オイルクーラー追加(冷却対策):約1万〜3万円
これらの費用を含めると、ボアアップにかかる総コストは3万〜10万円以上になることもあるため、予算に余裕を持って選ぶことが重要。
まとめ
ボアアップキットを選ぶ際は、排気量の違いだけでなく、自分の用途や追加で必要になるカスタムパーツを考慮することが大切だ。
- ライトチューン向けなら63cc(手軽にトルクアップ)
- バランス重視なら75cc(街乗りとツーリングの両立)
- 本格派なら88cc(最高速や加速性能を大幅アップ)
また、ボアアップキットはメーカーごとに仕様が異なり、キットだけでは性能を最大限に引き出せないことがあるため、キャブレターや吸排気系のカスタムも考慮しながら選ぶことが重要。
クロスカブ50のボアアップは、単なる排気量アップではなく、バイクの特性を大きく変えるカスタムでもある。自分の走行スタイルに合ったキットを選び、安全に楽しんでほしい。
クロスカブ50のリミッターカットは必要か?

クロスカブ50をボアアップすると、エンジンの排気量が増加し、加速性能や最高速が向上する。しかし、ここで問題となるのが「リミッターの存在」だ。クロスカブ50には、一定の回転数や速度に達するとエンジンの出力を抑える**リミッター(速度制限装置)**が備わっている。このリミッターを解除すべきかどうかは、ボアアップ後の用途や走行環境によって大きく異なる。本当にリミッターカットが必要なのか、そのメリットとデメリットを踏まえながら詳しく解説していこう。
リミッターとは?クロスカブ50における制限機能
まず、クロスカブ50のリミッターとは何なのかを整理しておく。
① 速度リミッター
クロスカブ50は法定速度30km/hの制限があるため、メーカー側で速度リミッターが設定されている。ノーマル状態では50km/h前後でエンジンが伸び悩む仕様になっていることが多い。
② 点火リミッター
エンジンの回転数を制御するための**CDI(イグニッションコントロールユニット)**にリミッター機能が搭載されていることがある。このリミッターが働くと、ある一定の回転数以上では点火タイミングが制御され、パワーが頭打ちになる。
③ 燃料供給制限
燃料噴射(インジェクション)モデルの場合、ECU(エンジンコントロールユニット)が燃料供給を制御しており、一定の速度域では燃料供給が制限される。
ボアアップをして排気量が増えても、リミッターによってエンジンの出力が制限されてしまうと、本来のパワーを発揮できなくなる。このため、多くの人がリミッターカットを検討することになる。
リミッターカットを行うメリット
リミッターカットをすることで、ボアアップしたクロスカブ50の性能をフルに発揮できるようになる。主なメリットを見ていこう。
① 最高速の向上
リミッターを解除すると、エンジンの回転数がより高くまで上がるため、最高速が向上する。
- ノーマル(リミッターあり):50km/h前後
- リミッターカット後(63ccボアアップ時):60〜65km/h
- リミッターカット後(88ccボアアップ時):70〜80km/h
リミッターが解除されることで、ボアアップの効果を最大限に引き出すことが可能になる。
② 加速のスムーズさが向上
リミッターが作動すると、エンジンの回転数が急に制限されるため、加速時に失速感を感じることがある。リミッターカットをすることで、スロットルを開けた分だけスムーズに加速するようになり、快適な走行が可能になる。
③ 交通の流れに乗りやすくなる
50ccの原付一種のままでは、法定速度30km/hの制限があるため、幹線道路などでは車の流れに乗るのが難しい。しかし、リミッターカット+ボアアップ+原付二種(黄色ナンバー)登録をすれば、60km/hの法定速度で走行できるようになり、交通の流れにスムーズに乗れるようになる。
リミッターカットのデメリットと注意点
リミッターカットには多くのメリットがある一方で、注意すべき点もいくつか存在する。
① エンジンの寿命が縮む可能性
リミッターは、エンジンの耐久性を確保するために設定されている。カットすることで高回転域を多用することになり、エンジンへの負担が増える。特に、オイル管理を怠るとオーバーヒートや焼き付きのリスクが高まるため、定期的なメンテナンスが必要になる。
② 燃費が悪化する
リミッターを解除して回転数を上げることで、燃料消費量が増えるため、燃費が悪くなる。街乗りで燃費を重視する人にとってはデメリットになる可能性がある。
③ 法律上の問題
50ccのままリミッターカットをすると、法定速度30km/hの制限を超えてしまうことになる。ボアアップ後は必ず原付二種(黄色ナンバー)に変更し、適切な運転免許を取得する必要がある。
④ 取り付けミスによるトラブル
リミッターカットには、CDIの交換やECUの書き換えが必要になることがある。適切なパーツを選ばないと、エンジンの挙動が不安定になったり、始動しなくなることもあるため、慎重に作業を行う必要がある。
リミッターカットの方法
リミッターカットには、いくつかの方法がある。
① CDI交換(点火リミッターの解除)
CDIを社外品に交換することで、回転数リミッターを解除する方法。最も一般的で、比較的簡単に導入できる。
- メリット:取り付けが簡単で、ボルトオンで効果を実感できる
- デメリット:純正ECUとの相性によっては、不具合が出る可能性がある
② ECUの書き換え(インジェクション車向け)
燃料噴射モデルの場合、ECUの設定を書き換えることで燃料供給制限を解除することができる。ただし、対応しているバイクショップでないと作業できないため、手間と費用がかかる。
③ スピードリミッターカットパーツの導入
スピードリミッターは、ギア比や車速センサーによって制御されていることがあるため、センサーを無効化するパーツを取り付けることで解除できる。ただし、車種によっては対応していないこともある。
まとめ
クロスカブ50のリミッターカットは、ボアアップしたエンジンの性能を引き出す上で非常に有効な手段だ。最高速や加速性能が向上し、交通の流れに乗りやすくなるというメリットがある。
しかし、リミッターカットを行うと、エンジンへの負担が増え、燃費の悪化や耐久性の低下といったデメリットもある。また、法的な制約もあるため、ボアアップ後は必ず原付二種(黄色ナンバー)への変更手続きを行うことが重要。
最終的には、自分の用途や走行スタイルに合った方法を選び、安全にボアアップ&リミッターカットを楽しんでほしい。
エンジン載せ替えとの比較!どちらが最適?

クロスカブ50のパワーアップを考える際、ボアアップとエンジン載せ替えのどちらを選ぶべきか迷う人も多い。どちらの方法も排気量を増やし、走行性能を向上させる手段だが、それぞれにメリット・デメリットがあり、用途や予算に応じて最適な選択肢は異なる。ここでは、ボアアップとエンジン載せ替えの違いを詳しく比較し、どちらが最適なのかを解説する。
ボアアップとエンジン載せ替えの基本的な違い
① ボアアップとは?
ボアアップは、現在のエンジンをそのまま使用しながら、シリンダーとピストンを交換して排気量を増やすカスタムのこと。純正エンジンの特性を活かしつつ、手軽に排気量をアップできるのが特徴だ。
② エンジン載せ替えとは?
エンジン載せ替えは、クロスカブ50のエンジンを取り外し、より大排気量のエンジンに交換する方法。例えば、クロスカブ110やスーパーカブ110のエンジンを流用することで、50ccの枠を超えたパワーを得ることが可能になる。
ボアアップのメリット・デメリット
メリット
✅ 比較的低コストで実施可能
- ボアアップキットは1万〜6万円程度で購入でき、工賃を含めても10万円以内で済むことが多い。
- エンジン載せ替えよりも費用を抑えられる。
✅ 純正のフレームや電装系をそのまま使える
- ボアアップはエンジンの内部パーツを交換するだけなので、フレームや電装系の大幅な改造が不要。
- そのため、配線の手直しやマウントの調整などの追加作業がほとんど必要ない。
✅ 法的手続きが比較的簡単
- 50cc→63ccや75cc、88ccにボアアップする場合、原付二種(黄色ナンバー)への変更手続きだけで済む。
- エンジン載せ替えの場合、エンジン型式が変わるため、車両の構造変更申請が必要になる可能性がある。
デメリット
❌ エンジンの耐久性に影響が出る
- 純正エンジンは50cc用に設計されているため、排気量を増やすことでエンジンの負担が大きくなる。
- 特に88ccなど大きな排気量アップを行うと、冷却性能や潤滑性能が追いつかず、オーバーヒートや寿命短縮のリスクが高まる。
❌ エンジンの根本的なポテンシャルは変わらない
- シリンダーとピストンを交換して排気量を増やしても、クランクシャフトやバルブサイズは純正のまま。
- そのため、大排気量エンジンと比べるとパワーの伸びしろには限界がある。
エンジン載せ替えのメリット・デメリット
メリット
✅ 純正エンジンよりも高い耐久性を確保できる
- 例えば、クロスカブ110のエンジンはもともと110cc用に設計されているため、排気量に見合った強度や冷却性能を備えている。
- ボアアップによる無理な改造よりも、エンジン本来の耐久性を維持できる。
✅ 大幅なパワーアップが可能
- 50ccエンジンをボアアップした場合と比較しても、純正の110ccエンジンの方がトルクや最高速が圧倒的に優れている。
- さらに、純正の110ccエンジンなら信頼性が高く、過度なチューニングをしなくても快適に走行できる。
✅ カスタムの自由度が高い
- 110ccエンジンなら、強化クラッチやビッグキャブレター、エンジンマネジメントシステムのカスタムがしやすい。
- ボアアップでは実現しにくい、安定したハイパワーエンジンを手に入れることができる。
デメリット
❌ コストが高くなる
- 中古の110ccエンジンでも5万〜10万円前後することが多く、さらに取り付け工賃を含めると15万〜20万円以上の費用がかかる可能性がある。
❌ エンジンマウントや配線の調整が必要
- クロスカブ50のフレームは、基本的に50ccエンジン用に設計されているため、110ccエンジンを搭載する場合、エンジンマウントの加工や電装系の配線調整が必要になることがある。
❌ 法的手続きが複雑になる可能性
- エンジン載せ替えの場合、単なる排気量変更ではなく、車体の構造変更として扱われる可能性がある。
- この場合、陸運局での車検適合確認が必要になることもあるため、事前に確認が必要。
どちらを選ぶべきか?用途別の最適な選択
✅ 低コストで手軽にパワーアップしたい → ボアアップが最適
- そこまで大幅な性能アップを求めない場合、63ccや75ccのボアアップキットを導入するのがコストパフォーマンス的に優秀。
- 特に、街乗りメインで使うなら、ボアアップで十分な性能向上が見込める。
✅ 長く乗る予定で、本格的にパワーアップしたい → エンジン載せ替えが最適
- エンジンの耐久性や信頼性を重視するなら、クロスカブ110やスーパーカブ110のエンジン載せ替えがベスト。
- ただし、費用や手続きが複雑になるため、ある程度の予算と知識が必要。
✅ チューニングの自由度を広げたい → エンジン載せ替えが最適
- 今後、さらなるカスタム(ビッグキャブ化、ハイカム導入など)を考えているなら、110ccエンジンの方が対応しやすい。
まとめ
クロスカブ50のパワーアップ方法として、ボアアップとエンジン載せ替えはそれぞれメリット・デメリットがある。
- 手軽に低コストでパワーアップしたいならボアアップ
- 費用はかかるが、長期的に安定した性能を求めるならエンジン載せ替え
最終的には、自分の用途や予算、メンテナンスの手間を考慮しながら選ぶことが重要。どちらを選ぶにせよ、安全面を考慮した上で適切なカスタムを楽しんでほしい。
「クロスカブ50のボアアップ」関連する質問 Q&A

クロスカブ50のボアアップやエンジン性能について、よくある質問をまとめた。基本的なスペックやカスタムに関する情報を知ることで、ボアアップの判断材料にもなるだろう。
Q. クロスカブ50の最高出力は?
クロスカブ50の純正エンジン(50cc)の最高出力は、3.7PS(2.7kW)/7,500rpm となっている。
この出力は、一般的な原付一種(50ccクラス)では標準的なスペックであり、街乗りや短距離移動には十分なパワーを持っている。しかし、坂道での走行や高速域での余裕は少なく、ボアアップによってもう少しパワーが欲しいと感じる場面も多い。
ボアアップ後の出力は、排気量や吸排気のチューニング次第で大きく変わるが、一般的な目安として以下のようになる。
- 63ccボアアップ → 約4.5〜5.0PS
- 75ccボアアップ → 約5.5〜6.5PS
- 88ccボアアップ → 約7.0〜8.0PS
排気量を増やすことで、トルクも向上し、発進時の加速や坂道での走行が格段に楽になる。
Q. スーパーカブのボアアップキットは何ccですか?
スーパーカブにはさまざまな排気量のモデルがあり、それぞれに適したボアアップキットが販売されている。一般的に利用されるボアアップキットの排気量は以下の通り。
- スーパーカブ50(C50)用:63cc / 75cc / 88cc / 97cc
- スーパーカブ90用:100cc / 110cc
- スーパーカブ110用:125cc / 135cc
スーパーカブ50のボアアップでは、63ccや75ccが最も一般的で、88cc以上になるとエンジンへの負担が大きくなる。
また、ボアアップ後にキャブレターやCDIを適切に調整しないと、燃調が合わずにエンジンが不調になることがある。そのため、適切なパーツの組み合わせを選ぶことが重要。
Q. クロスカブ50CCの馬力は?
クロスカブ50の純正エンジン(50cc)の馬力は、3.7PS(2.7kW) となっている。
馬力(PS)とは、エンジンが発生する最大のパワーを表す単位であり、同じ50ccクラスのスーパーカブ50(3.6PS)とほぼ同じスペックになっている。
ただし、馬力だけでなくトルクも重要な要素だ。クロスカブ50の最大トルクは、3.8Nm/5,500rpmであり、低回転域から扱いやすい特性になっている。
ボアアップをすることで馬力が向上し、坂道や長距離ツーリング時の快適性がアップする。一般的なボアアップ後の馬力の目安は以下の通り。
- 63ccボアアップ:約4.5PS
- 75ccボアアップ:約5.5PS
- 88ccボアアップ:約7.0PS
これらの数値は、吸排気系のチューニングや点火タイミングの調整によっても変化するため、ボアアップの際は燃調をしっかり行うことが大切だ。
Q. クロスカブ50の生産終了はいつですか?
クロスカブ50は、2022年に生産終了が発表された。
ホンダの公式発表によると、排ガス規制の強化(令和2年排出ガス規制)により、50ccクラスのエンジン開発が難しくなったことが主な理由とされている。
クロスカブ50の最終モデル(2022年モデル)は、2022年6月に発売され、その後新たな生産計画は発表されていない。現在、クロスカブのラインナップは110ccモデルのみが継続販売されている。
現在、中古市場ではクロスカブ50の価格が高騰しており、新車購入が難しくなっている。そのため、ボアアップで排気量を増やし、原付二種仕様(黄色ナンバー)に変更するユーザーも増えている。
まとめ
クロスカブ50の基本スペックやカスタムに関する疑問をQ&A形式でまとめた。
- 最高出力は3.7PSで、ボアアップ後は最大7.0〜8.0PS程度まで向上可能
- スーパーカブ50のボアアップキットは63cc〜97ccが主流
- クロスカブ50の馬力は3.7PSだが、トルクも重要な要素
- クロスカブ50は2022年に生産終了し、現在は中古市場での流通のみ
クロスカブ50のカスタムを考えている人は、ボアアップの選択肢を含め、自分の用途に合った方法を選ぶことが大切だ。生産終了により希少価値が上がる可能性もあるため、大切に乗っていきたいモデルのひとつだろう。