クロスカブをローダウンしたいと考えている人の多くは、「足つきを改善したい」「乗りやすくしたい」「カスタムを楽しみたい」といった理由を持っているだろう。特に、クロスカブ 足つき 改善を目的にする場合、適切なローダウンキットやクロスカブ ローダウンサスペンションを選ぶことが重要だ。
ローダウンの方法には、フロントフォークの突き出し調整、クロスカブ110 ローダウンサスの交換、さらにはローダウンシートの導入などがある。それぞれの方法にメリット・デメリットがあり、ライダーの体格や乗り方に合わせた選択が求められる。特に、ローダウンシート おすすめを探している人は、快適性と足つきのバランスを考慮する必要があるだろう。
また、ローダウンによって車高が下がることで、サイドスタンドやセンタースタンドの角度が変わり、駐車時の安定性にも影響を与える。そのため、適切なスタンドの調整や交換も視野に入れるべきだ。
さらに、新型クロスカブ ローダウンカスタムを検討している人は、従来モデルとの違いや、最新のカスタムパーツの選び方にも注意したい。本記事では、クロスカブのローダウン方法や選び方、注意点について詳しく解説していくので、ぜひ最後まで読んでほしい。
- クロスカブのローダウン方法(ローダウンキット、サスペンション交換、フロントフォーク調整、ローダウンシートの活用など)
- ローダウンのメリットとデメリット(足つき改善の効果や、乗り心地・バンク角への影響など)
- ローダウン後の調整点(サイドスタンド・センタースタンドの変更や、バイクのバランス調整など)
- 新型クロスカブのローダウンカスタム(最新モデルに対応したローダウンパーツや適切なカスタム方法)
クロスカブをローダウンする方法と注意点

クロスカブをローダウンすることで、足つきが良くなり、安心感を持って乗れるようになります。しかし、ローダウンにはメリットだけでなく、乗り心地やハンドリングへの影響もあるため、適切な方法を選ぶことが重要です。ここでは、ローダウンの方法や選び方、注意点について詳しく解説していきます。
- ローダウンキットの選び方
- フロントをローダウンする方法
- クロスカブ ローダウンサスペンションの種類
- ローダウン後の乗り心地と影響
ローダウンキットの選び方

クロスカブをローダウンする際に重要なのが、適切なローダウンキットを選ぶことです。ローダウンは、足つきを改善するだけでなく、見た目のバランスを変えたり、乗り心地に影響を与えたりするため、目的に合ったキットを選ぶことが大切です。では、どのようなポイントに注目して選べばよいのでしょうか。
ローダウンキットの種類と特徴
ローダウンキットには、大きく分けて 「リアショック交換タイプ」 と 「リンクプレート変更タイプ」 の2種類があります。
- リアショック交換タイプ
- 純正のリアショックをローダウン対応のサスペンションに交換する方法。
- シート高を下げられるだけでなく、サスペンションの特性も変わるため、乗り心地に影響を与える。
- 純正と同じ減衰力を持つもの や、カスタム向けに調整幅があるもの など、用途に応じて選べる。
- リンクプレート変更タイプ
- スイングアームとフレームをつなぐリンクプレートを変更して、シート高を下げる方法。
- 純正のサスペンションをそのまま使えるため、費用を抑えやすい。
- ただし、リンク比の変化によってサスペンションの動き方が変わるため、乗り心地が硬くなったり、底付きしやすくなったりすることがある。
ローダウンキットを選ぶ際のポイント
ローダウンキットを選ぶ際には、次のポイントを考慮しましょう。
- どのくらいシート高を下げたいか
- 10mm~20mmの小幅なローダウンなら、乗り心地を大きく変えずに済む。
- 30mm以上のローダウンは、足つきが劇的に改善されるが、コーナリング時のバンク角やサスペンションの動きに影響が出る可能性がある。
- 自分の体格やライディングスタイルに合っているか
- 小柄なライダーなら、20mm以上のローダウン を検討すると安心。
- 通勤・通学でストップ&ゴーが多いなら、足つきを優先。
- ツーリングメインなら、サスペンション性能を維持しつつ適度なローダウンにするのがベスト。
- 乗り心地の変化を考慮する
- リンクプレート変更タイプ は手軽だが、サスペンションの動きが変わり、硬くなったり底付きしやすくなる場合がある。
- リアショック交換タイプ なら、減衰力やバネレートを調整できるモデルを選べば、快適な乗り心地を維持しやすい。
- センタースタンド・サイドスタンドの調整が必要か
- 20mm以上ローダウンすると、センタースタンドの使用が難しくなることがある。
- サイドスタンドも長さ調整が必要になる可能性があるので、セットで交換するのがおすすめ。
おすすめのローダウンキットの選び方
- コストを抑えたい場合 → リンクプレート変更タイプ(シート高は下がるが乗り心地に影響が出る可能性あり)
- 快適性を重視したい場合 → リアショック交換タイプ(サスペンションの調整が可能で乗り心地の変化を抑えられる)
- 30mm以上のローダウンをしたい場合 → シートも併用して調整するのがおすすめ(サスの調整だけではバランスが崩れることがある)
ローダウンキットは、ただシート高を下げるだけでなく、乗り心地や操作性にも影響を与えるため、自分の用途やバイクの使用シーンに合わせて慎重に選ぶことが大切です。

フロントをローダウンする方法

クロスカブのフロントをローダウンすることで、車体のバランスを整えたり、足つきを向上させたりすることができます。リア側だけでなく、フロント側も適切に調整することで、乗り心地やハンドリングを崩さずに快適にローダウンできます。ここでは、具体的な方法と注意点について詳しく解説します。
フロントをローダウンする方法はいくつかある
フロントのローダウン方法には、主に 「フロントフォークの突き出し調整」 と 「フロントサスペンションの交換」 という2つの手段があります。
- フロントフォークの突き出し調整
- 純正のフロントフォークをそのまま使い、トップブリッジ(ハンドルの下にあるパーツ)からフォークの突出量を増やすことでローダウンする方法。
- 調整幅としては 5mm~20mm程度 が一般的で、それ以上はハンドリングや車体バランスに悪影響を及ぼす可能性がある。
- 手軽にできるため、費用をかけずにローダウンを試したい場合に適している。
- フロントサスペンションの交換(ショートフォークスプリング)
- 純正より短いサスペンションスプリング(ローダウンスプリング)に交換し、フロントの沈み込みを増やして車高を下げる方法。
- 一般的に 10mm~30mm程度 のローダウンが可能。
- 乗り心地やサスペンションの動きを変えずにローダウンできるので、長距離ツーリングにも向いている。
フロントフォーク突き出し調整の具体的な手順
- フロント周りをしっかり固定する
- 作業台やジャッキを使い、フロントタイヤを浮かせる。
- 倒れないように車体を安定させることが重要。
- トップブリッジのボルトを緩める
- トップブリッジとアンダーブラケット(フロントフォークを固定している部分)のボルトを緩める。
- このとき、一気にすべて緩めるとフォークが急に落ちることがあるので、左右交互に少しずつ調整する。
- フロントフォークを突き出す
- 少しずつフォークを突き出し、希望の高さになるよう調整する。
- 左右のフォークの高さを ミリ単位で正確にそろえる ことが大切。
- 10mm~15mmの調整であれば、ハンドリングへの影響が少ない。
- ボルトを締め直す
- 突き出し調整が完了したら、トップブリッジとアンダーブラケットのボルトをしっかり締める。
- 緩みがあると走行中にガタつく可能性があるため、規定トルクで確実に締める。
- 試走して確認する
- ハンドリングや足つきをチェックし、違和感がなければ作業完了。
- 少しでも違和感がある場合は、突き出し量を微調整する。
フロントサスペンション交換の手順
- 適切なローダウンスプリングを用意する
- 市販の「クロスカブ用ローダウンスプリング」を選ぶ。
- 純正より短いスプリングを使用することで、フロントフォークの沈み込みを増やし、車高を下げる。
- フロントフォークを取り外す
- 作業台やジャッキで車体を固定し、フロントフォークを車体から取り外す。
- トップブリッジとアンダーブラケットのボルトを外し、慎重にフォークを抜く。
- スプリングを交換する
- フォークのトップキャップを開けて、内部のスプリングを取り出し、新しいローダウンスプリングに交換する。
- フォークオイルの交換も同時に行うと、動きがスムーズになる。
- フォークを元に戻して固定する
- 取り外したフォークを元の位置に戻し、ボルトをしっかり締める。
- 左右の高さをそろえ、しっかり固定されているか確認する。
フロントローダウン時の注意点
- ローダウンしすぎると乗り心地が悪化する
- フロントを極端に下げると、サスペンションのストロークが減り、衝撃吸収性能が落ちる。
- 突き出し量は 10mm~15mm程度 に抑えるのが理想的。
- ハンドリングの変化を考慮する
- フロントを下げると、車体の重心が前方に移動し、ステアリングの応答性が敏感になることがある。
- コーナリング時のフィーリングが変わるため、慎重に試走しながら調整する。
- センタースタンドやサイドスタンドの高さを調整する
- フロントだけでなくリアもローダウンする場合、サイドスタンドやセンタースタンドの高さを変更する必要がある。
- そのままでは車体が不安定になり、倒れやすくなる可能性がある。
まとめ
クロスカブのフロントをローダウンする方法として、 「フロントフォークの突き出し調整」 と 「ローダウンスプリングへの交換」 の2つがあります。手軽に調整できるのは突き出し調整ですが、乗り心地を重視するならスプリング交換がおすすめです。
ただし、ローダウンを行うとハンドリングや車体のバランスが変わるため、適切な調整と試走を繰り返しながら、自分に合った仕様に仕上げることが大切です。
クロスカブ ローダウンサスペンションの種類

クロスカブのローダウンを考える際に、サスペンションの選択は非常に重要です。ローダウンサスペンションは、単に足つきをよくするだけでなく、乗り心地やバイクの安定性にも影響を与えます。クロスカブに対応するローダウンサスペンションにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や適した用途が異なります。ここでは、代表的なローダウンサスペンションの種類とその違いについて詳しく解説していきます。
ローダウンサスペンションの主な種類
クロスカブのローダウンサスペンションには、以下のような種類があります。
- リアショック交換タイプ
- スプリング変更タイプ
- リンクプレート調整タイプ
それぞれの特徴を見ていきましょう。
1. リアショック交換タイプ(ショートサスペンション)
最も一般的なローダウン方法は、純正のリアショックをローダウン対応のショートサスペンションに交換することです。
特徴
- 純正のショックアブソーバーと入れ替えることで、シート高を下げる。
- 10mm~30mm程度のローダウンが可能。
- 減衰力調整機能がついたモデルもあり、乗り心地を細かく調整できる。
- バイクのバランスを崩さずにローダウンできるため、安定した走行が可能。
おすすめのライダー
- 足つきを改善しつつ、乗り心地の良さを維持したい人。
- ツーリングや長距離走行を快適に楽しみたい人。
- 純正よりもやや柔らかいショックを求める人。
注意点
- 純正よりストロークが短くなるため、段差を越える際に底付きする可能性がある。
- 乗車時の沈み込みが増すため、サイドスタンドやセンタースタンドの高さを調整する必要が出ることがある。
2. スプリング変更タイプ(ローダウンスプリング)
リアショック全体を交換せず、スプリングのみをローダウン用のものに変更する方法もあります。
特徴
- 純正のショックアブソーバーをそのまま使用できるため、コストを抑えられる。
- スプリングの長さやレート(硬さ)を変更することで、シート高を調整。
- 10mm~20mm程度のローダウンが可能。
おすすめのライダー
- 純正のサスペンション特性を活かしつつ、足つきを良くしたい人。
- なるべく費用を抑えてローダウンしたい人。
- カスタムの自由度を残しておきたい人。
注意点
- スプリングだけの交換では、純正のショックの減衰力と合わない場合があり、乗り心地が悪くなることがある。
- サスペンションの動きが変わるため、乗り味が硬く感じることもある。
3. リンクプレート調整タイプ
スイングアームのリンクプレートを交換することで、リアの車高を下げる方法です。
特徴
- フレーム側の取り付け位置を変更することで、サスペンションのストロークを確保しつつローダウンが可能。
- 15mm~30mm程度のローダウンができる。
- 乗り心地に大きな影響を与えず、純正の特性を維持しやすい。
おすすめのライダー
- サスペンション自体の特性を変えずにローダウンしたい人。
- 足つき改善だけでなく、バイクの見た目のバランスを整えたい人。
注意点
- リンク比が変わるため、サスペンションの動きが変わることがある。
- 取り付けにはやや手間がかかるため、メカニック作業が苦手な人には向かないかもしれない。
ローダウンサスペンションを選ぶ際のポイント
ローダウンサスペンションを選ぶ際は、以下のポイントを考慮することが大切です。
- どのくらいのローダウンを求めるか?
- 10mm~15mm程度の軽いローダウンなら、スプリング変更やリンクプレート調整が最適。
- 20mm以上のローダウンをしたい場合は、ショートサスペンションの交換が必要。
- 乗り心地を重視するか?
- 乗り心地を維持したいなら、減衰力調整ができるリアショックを選ぶと良い。
- スプリング交換タイプやリンクプレート変更タイプは、若干乗り心地が硬くなる傾向がある。
- 費用をどこまでかけられるか?
- コストを抑えたい場合は、スプリング交換やリンクプレート調整がおすすめ。
- 快適性を重視するなら、調整機能付きのショートサスペンションが良い。
- その他のカスタムとのバランス
- ローダウンに伴い、サイドスタンドやセンタースタンドの調整 が必要になることがある。
- フロント側も同時に調整しないと、車体のバランスが崩れることがある。
まとめ
クロスカブのローダウンサスペンションには、リアショック交換タイプ・スプリング変更タイプ・リンクプレート調整タイプ の3種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の用途や予算に合った方法を選ぶことが大切です。
快適性を維持したままローダウンするなら、調整機能付きのショートサスペンションがおすすめですし、コストを抑えたい場合はスプリング交換やリンクプレート変更が良いでしょう。ローダウンによって足つきが改善されることで、より快適なクロスカブライフを楽しめるようになります。
ローダウン後の乗り心地と影響

クロスカブをローダウンすることで、足つきが改善され、より安心して乗れるようになります。しかし、ローダウンは単に車高を下げるだけではなく、バイクの乗り心地や操作性にも影響を与えるため、慎重に調整することが大切です。ここでは、ローダウン後の乗り心地の変化や注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。
ローダウンによる乗り心地の変化
ローダウンを施すと、バイクの重心が低くなり、サスペンションのストローク量や乗り心地に変化が生じます。具体的には以下のような影響が考えられます。
- 足つきが向上し、停車時の安定感が増す
- ローダウンの一番のメリットは、シート高が下がり、足つきが改善されること。
- 小柄なライダーや初心者でも、しっかりと地面に足がつきやすくなるため、安心して運転できる。
- 信号待ちや渋滞時の取り回しが楽になる。
- サスペンションの動きが変わり、衝撃吸収性に影響が出る
- ローダウンサスペンションは、純正に比べてストローク量が短くなるため、路面の衝撃を吸収する能力がやや低下することがある。
- 特に、段差の多い道路や荒れた路面では、底付きしやすくなる可能性がある。
- サスペンションの設定によっては、乗り心地が硬く感じることも。
- 車体のバランスが変化し、コーナリング性能に影響が出る
- フロントとリアのバランスが変わることで、コーナリング時の感覚が変わることがある。
- フロントフォークの突き出し調整も行わずにリアだけをローダウンすると、フロントが上がったような姿勢になり、ステアリングの応答性が鈍くなることがある。
- 逆にフロントの突き出しを増やしすぎると、前のめりになりすぎて不安定になることがある。
- 長距離ツーリング時の疲労度に影響
- サスペンションが硬くなりすぎると、長距離ツーリングでは振動や衝撃がダイレクトに伝わり、疲れやすくなることも。
- 適度に柔らかいサスペンションや、減衰力調整が可能なタイプを選ぶことで、快適性を維持できる。
ローダウンによる影響と対策
ローダウンのメリットを最大限活かしながら、デメリットを最小限に抑えるためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
- フロントとリアのバランスを適切に調整する
- リアだけを下げると、フロントが持ち上がったような姿勢になり、ハンドリングに影響が出る。
- フロントフォークの突き出し調整を併用することで、バイクの姿勢を適正に保つことができる。
- サスペンションのセッティングを見直す
- ショートサスペンションに交換した場合は、プリロード(スプリングの初期圧縮量)や減衰力を調整して、乗り心地を最適化する。
- できれば、ローダウン後に細かく調整できるタイプのサスペンションを選ぶと、快適性を保ちやすい。
- センタースタンド・サイドスタンドの調整
- 20mm以上のローダウンをすると、センタースタンドが掛けにくくなり、サイドスタンドを立てたときの車体の傾きが変わる。
- ローダウンに対応したショートスタンドや、スタンドの長さを調整できるパーツを活用するとよい。
- タイヤのエア圧を適切に設定する
- サスペンションのストローク量が少なくなるため、タイヤのエア圧を適正に調整することで乗り心地を改善できる。
- 走行環境によっては、若干低めのエア圧にすることで衝撃吸収性を向上させることが可能。
ローダウンをおすすめするライダー
ローダウンは、特に次のようなライダーにおすすめです。
- 足つきに不安がある人:純正のシート高が高く感じる場合、ローダウンによって安心感が増す。
- 街乗り中心のライダー:信号待ちや低速走行が多い環境では、足つきの良さが快適性につながる。
- 初心者ライダー:ローダウンすることで、バイクの扱いやすさが向上し、安心して運転できる。
ローダウンが向かないライダー
一方で、次のような人はローダウンしないほうが良い場合もあります。
- スポーティな走りを重視する人:バイクの重心が変わることで、純正時と比べてコーナリングのフィーリングが変わることがある。
- オフロード走行を楽しみたい人:ローダウンによって最低地上高が下がるため、段差や悪路での走破性が低下する。
- 荷物をたくさん積む人:リアに重い荷物を積むと、さらに沈み込みが増し、走行時の安定性に影響が出る可能性がある。
まとめ
クロスカブをローダウンすると、足つきが向上し、停車時の安心感が増します。しかし、サスペンションの動きが変わることで、乗り心地やハンドリングにも影響が出るため、バランスを考慮した調整が必要です。
適切なローダウン方法を選び、サスペンションの調整やスタンドの変更などを行うことで、デメリットを抑えつつ快適な走行が可能になります。自分のライディングスタイルに合わせて、最適なローダウン方法を選ぶことが大切です。
クロスカブのローダウンカスタムで足つきを改善する

クロスカブは、扱いやすいバイクですが、シート高がやや高めに設定されているため、足つきに不安を感じるライダーも少なくありません。特に、身長が低めの方や初心者の方にとって、足がしっかり地面につかないと停車時の安定性に影響が出ることもあります。
そこで、ローダウンカスタムを施すことで、足つきを改善し、より快適にクロスカブを楽しむことができます。ここでは、ローダウンの具体的な方法や、おすすめのカスタムパーツについて詳しく解説していきます。
- ローダウンシートとおすすめモデル
- クロスカブ110 ローダウンサスの特徴
- サイドスタンド・センタースタンドの調整
- 新型クロスカブのローダウンカスタム
- クロスカブのローダウンに関するQ&A
ローダウンシートとおすすめモデル
クロスカブのローダウンを考える際、サスペンションの変更やフロントフォークの突き出し調整と並んで有効なのが ローダウンシート の導入です。シートを変更することで、サスペンションの性能や乗り心地を大きく変えずに足つきを改善できるため、手軽にローダウンを試したい人にとっては特におすすめです。
ローダウンシートにはさまざまな種類があり、選ぶモデルによって快適性や足つきの向上度合いが異なります。ここでは、ローダウンシートの特徴や選び方、そしておすすめのモデルについて詳しく解説していきます。
ローダウンシートを導入するメリット
- 手軽に足つきを改善できる
- サスペンションを変更せずに、簡単に足つきを向上させられる。
- 純正シートよりも低く、細身の形状になっているため、またがったときの足の開きが少なくなり、地面に足が届きやすくなる。
- 車体のバランスを崩さずにローダウンできる
- サスペンションを変更すると乗り心地やハンドリングが変わる可能性があるが、シートを変更するだけならバイクの基本性能をそのまま維持できる。
- ローダウンの影響を最小限に抑えながら、足つきを良くできるのが最大のメリット。
- 長距離ツーリングでも快適に使える
- 一部のローダウンシートは、純正よりもクッション性が改善されているものもあり、長距離ツーリングでも快適に使用できる。
- シートの形状がスリム化されることで、太ももが圧迫されにくくなり、疲労を軽減できる。
ローダウンシートの選び方
ローダウンシートを選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。
- どのくらいシート高が下がるか
- ローダウンシートは一般的に 10mm~30mm ほどシート高を下げることが可能。
- あまり下げすぎるとクッション性が損なわれるため、快適性とのバランスを考慮することが重要。
- クッション性と座り心地
- ローダウンシートはシートの厚みを減らして高さを下げるため、純正よりもクッション性が落ちることがある。
- 長距離ツーリングを考えているなら、適度なクッション性を保ったシートを選ぶのがおすすめ。
- 表面素材の違い
- シートの表面素材には、滑りにくい加工が施されたものや、防水性の高いものなど、さまざまな種類がある。
- ツーリングメインなら滑りにくい素材、日常使いがメインなら耐久性のある素材を選ぶと良い。
- 取り付けのしやすさ
- 純正シートと交換するだけのタイプがほとんどだが、シートの固定方法によっては工具が必要な場合もある。
- できるだけ簡単に取り付けられるものを選ぶと、メンテナンスも楽になる。
おすすめのローダウンシートモデル
ローダウンシートには純正オプションや社外品などさまざまな種類があります。ここでは、特に人気の高いモデルをいくつか紹介します。
- HONDA純正 ローダウンシート
- HONDA純正のアクセサリーとして販売されているローダウンシート。
- 純正品質なので、フィット感や耐久性に優れている。
- 約20mmほどのローダウンが可能。
- 長距離ツーリングでも快適なクッション性を確保。
- K&H ローダウンシート
- 高品質なカスタムシートメーカーとして定評のあるK&Hのローダウンシート。
- しっかりとした作りで、足つきと座り心地のバランスが良い。
- 15mm~25mm程度のローダウンが可能。
- スリムなデザインで足を自然に下ろしやすい形状。
- タックロール仕様 ローダウンシート
- レトロなデザインが特徴のタックロール仕様のローダウンシート。
- スタイリングを重視するカスタム派に人気。
- ローダウン効果は10mm~20mm程度。
- クッション性はやや硬めだが、滑りにくいので操作性は良い。
- カスタムショップ製 ローダウンシート
- 個別にオーダーできるカスタムシート。
- 自分の体格や好みに合わせて、厚みやクッション性を調整できる。
- コストは高めだが、フィット感は抜群。
ローダウンシートを使用する際の注意点
ローダウンシートは手軽に足つきを改善できる便利なアイテムですが、使用する際にはいくつかの注意点もあります。
- 純正よりクッション性が落ちる可能性がある
- シート高を下げるためにクッションの厚みが減り、長距離走行時にお尻が痛くなりやすい場合がある。
- ツーリングが多い場合は、適度な厚みがあるモデルを選ぶのがベスト。
- スタンドの長さ調整が必要になることもある
- シートだけで大きくローダウンすると、サイドスタンド使用時の車体の傾きが変わることがある。
- ローダウン幅が20mm以上の場合は、ショートスタンドを併用するのが安心。
- フロントとリアのバランスを考える
- シートのローダウンだけではバランスが崩れることもあるため、必要に応じてフロントフォークの突き出し調整やリアサスの変更も検討すると良い。
まとめ
クロスカブのローダウンを考えているなら、ローダウンシートは手軽に足つきを改善できる優れた方法です。サスペンションの変更よりも簡単に取り付けられ、車体のバランスを大きく変えることなくローダウンできるのがメリットです。
おすすめモデルとしては、HONDA純正品 や K&H製のシート などがあり、それぞれの特徴を理解した上で、自分の使用環境や好みに合わせて選ぶとよいでしょう。適切なローダウンシートを導入することで、より快適にクロスカブを楽しむことができます。
クロスカブ110 ローダウンサスの特徴

クロスカブ110をローダウンする際に、多くのライダーが選択するのが ローダウンサスペンション(ローダウンサス) です。サスペンションを変更することで、シート高を下げるだけでなく、乗り心地や走行性能にも影響を与えます。そのため、自分の走行スタイルに合ったローダウンサスを選ぶことが重要です。ここでは、クロスカブ110のローダウンサスの特徴やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。
ローダウンサスの基本的な役割
ローダウンサスは、純正のサスペンションよりもストローク量が短く設計されており、車高を下げるための専用設計が施されています。以下のような特徴があります。
- シート高を下げ、足つきを向上させる
- サスペンションの動きを最適化し、快適な乗り心地を維持
- 車体の重心を低くし、安定した走行を実現
- 種類によっては、減衰力調整やプリロード調整が可能
ローダウンサスを取り付けることで、バイクにまたがった際の足つきが改善され、安心感を持って運転できるようになります。ただし、サスペンションの動き方が変わるため、乗り心地やハンドリングに影響を与える点にも注意が必要です。
クロスカブ110用ローダウンサスの主な種類
クロスカブ110向けのローダウンサスペンションには、いくつかの種類があります。自分の用途に合ったタイプを選びましょう。
- ショートリアサスペンションタイプ
- 純正のリアサスペンションをショートタイプに交換し、車高を下げる。
- 一般的に 10mm~30mm程度のローダウン が可能。
- 減衰力調整やプリロード調整が可能なモデルもあり、乗り心地の調整がしやすい。
- 安定感のあるローダウンを実現できるため、多くのライダーに人気。
- スプリング交換タイプ
- 純正のリアサスペンションはそのままに、スプリングだけをローダウン用に交換する。
- コストを抑えつつ、手軽にローダウンしたい人に向いている。
- 乗り心地や減衰特性は純正とほぼ変わらないが、スプリングレートによって硬さが変わることがある。
- ローダウンリンクプレートタイプ
- スイングアームの取り付け位置を変更することで、車高を下げる方法。
- 純正サスペンションをそのまま使えるが、リンク比の変化によりサスペンションの動きが変わる可能性がある。
- 15mm~30mm程度のローダウンが可能。
ローダウンサスを取り付けた際のメリット
ローダウンサスを導入すると、以下のようなメリットがあります。
- 足つきの向上
- シート高が下がることで、足がしっかり地面につくようになり、停車時の安定感が増す。
- 小柄なライダーでも安心して乗れるようになる。
- バイクの取り回しが楽になる
- 重心が低くなるため、低速での安定感が向上。
- 駐車時や押し歩き時の取り回しが軽く感じられる。
- デザイン性の向上
- ローダウンすると、車体全体が低くなり、スタイリッシュな見た目に変わる。
- カスタムバイクのような独特の雰囲気を演出できる。
ローダウンサスを取り付けた際のデメリット
ローダウンサスには多くのメリットがありますが、デメリットも理解しておくことが大切です。
- サスペンションのストローク量が減る
- 路面からの衝撃を吸収する能力が低下する可能性がある。
- 荒れた路面や段差では、底付きしやすくなることがある。
- コーナリング時のバンク角が減少
- 車高が下がることで、コーナリング時にバンク角が浅くなり、純正の状態よりも地面との接触リスクが増す。
- スタンドの調整が必要になることがある
- サイドスタンドやセンタースタンドの角度が変わるため、調整や交換が必要になることがある。
- 特に20mm以上のローダウンをする場合、ショートスタンドを併用すると安定しやすい。
ローダウンサスを選ぶ際のポイント
- ローダウン量の確認
- 10mm~15mmの軽いローダウンなら、ほぼ純正の乗り心地を維持できる。
- 30mm以上のローダウンは、スタンドの調整やフロント側の変更も必要になる場合がある。
- 減衰力調整やプリロード調整の有無
- 乗り心地を調整したい場合は、減衰力やプリロードの調整が可能なサスペンションを選ぶと良い。
- 調整機能がないタイプは、交換後の乗り心地が固定されるため、好みに合わない可能性もある。
- 乗り心地と快適性のバランス
- 短すぎるサスペンションを選ぶと、快適性が損なわれる可能性があるため、適度なローダウン幅を選ぶのがベスト。
- 長距離ツーリングが多い場合は、クッション性の高いタイプを選ぶと疲れにくい。
まとめ
クロスカブ110のローダウンサスは、足つきを改善し、より快適に乗るための有効な手段です。ショートリアサスペンション、スプリング交換、リンクプレート変更など、いくつかの方法がありますが、それぞれに特徴があるため、自分の走行スタイルに合わせて選ぶことが重要です。
ローダウンサスを導入することで、足つきの向上や取り回しの向上といったメリットを享受できますが、乗り心地やハンドリングの変化もあるため、適切な調整が必要です。最適なローダウンサスを選び、安全で快適なクロスカブライフを楽しみましょう。
サイドスタンド・センタースタンドの調整

クロスカブをローダウンすると、足つきが改善される一方で、サイドスタンドやセンタースタンドのバランスが変わってしまいます。車高が下がることで、スタンドの角度が変わり、駐車時の安定性が悪くなることがあるため、適切な調整が必要です。ここでは、ローダウン後に起こるスタンドの問題と、その調整方法について詳しく解説していきます。
ローダウンによるサイドスタンド・センタースタンドの変化
クロスカブをローダウンすると、スタンドに次のような影響が出ます。
- サイドスタンドの傾きが変わる
- ローダウンすると車体の全高が下がり、サイドスタンドを立てたときの傾きが浅くなる。
- 角度が浅くなることで、駐車時に車体が不安定になり、ちょっとした衝撃で倒れやすくなることがある。
- 逆に、過度にローダウンすると、車体が垂直に近くなりすぎ、サイドスタンドを掛けても倒れるリスクが高まる。
- センタースタンドの掛け方が難しくなる
- 車体の高さが下がることで、センタースタンドを立てる際のテコの原理が変わり、純正のセンタースタンドが掛けにくくなる。
- 特に20mm以上のローダウンを行うと、センタースタンドの高さが合わず、後輪がほとんど浮かなくなることがある。
- 無理に掛けようとすると、余計な力が必要になり、スタンドを傷める可能性もある。
サイドスタンドの調整方法
サイドスタンドの調整方法として、以下の方法が考えられます。
1. ショートサイドスタンドに交換する
- 純正より短い ローダウン対応のサイドスタンド に交換することで、適切な傾きを維持できる。
- 一般的に 10mm~20mm短いスタンド が販売されており、ローダウン幅に応じて選べる。
- 交換作業は比較的簡単で、1本のボルトを外して付け替えるだけで済む。
2. サイドスタンドの角度を調整する
- スタンドの取り付け部分に 角度調整用のスペーサー を入れることで、傾きを調整する方法もある。
- ただし、調整幅には限りがあり、ローダウン幅が大きい場合には、ショートスタンドの方が確実。
3. バイクの停め方を工夫する
- サイドスタンドの傾きが浅くなりすぎた場合、傾斜のある場所を選んで駐車することで、自然な角度を作ることができる。
- ただし、これは応急処置のようなもので、安定性を考えると、適切なスタンド調整が望ましい。
センタースタンドの調整方法
センタースタンドを適切に調整するための方法を紹介します。
1. ショートセンタースタンドに交換する
- ローダウン専用の ショートタイプのセンタースタンド に交換すると、スムーズに掛けられるようになる。
- 通常、10mm~20mm短縮されたモデル が販売されており、ローダウン幅に応じて選ぶことが重要。
- 交換作業はやや手間がかかるが、バイクの安定性を考えれば、取り付ける価値は十分ある。
2. センタースタンドの取り付け位置を変更する
- 一部の社外品では、センタースタンドの取り付け位置を変更できるものもある。
- これにより、ローダウン後のバランスを最適化し、掛けやすくすることができる。
3. センタースタンドを外す
- もし、センタースタンドを頻繁に使用しない場合は、取り外すのも一つの選択肢。
- ただし、チェーンメンテナンスや長期保管時にはセンタースタンドが必要になるため、外す場合は別途スタンドを用意すると良い。
サイドスタンド・センタースタンドの調整時の注意点
- スタンド交換時には、適合確認をしっかり行う
- 純正スタンドと交換できるかどうか、取り付け部の形状や長さを確認することが重要。
- 特に、社外品を購入する場合は、メーカー推奨のローダウン幅に適しているかチェックする。
- スタンドの強度を考慮する
- 安価なショートスタンドの中には、強度が低く、折れやすいものもあるため、信頼できるメーカーのものを選ぶこと。
- できれば、スチール製や高強度アルミ製のものを選ぶと耐久性が向上する。
- バイクのバランスをしっかり確認する
- スタンドを交換した後は、実際に駐車してみて、バイクがしっかり安定するか確認することが大切。
- 角度が不適切だと、停車中に風やちょっとした衝撃で倒れるリスクがあるため、慎重に調整する。
まとめ
クロスカブをローダウンすると、サイドスタンドやセンタースタンドの角度が変わり、駐車時の安定性に影響が出ることがあります。特に、サイドスタンドの傾きが浅くなると、ちょっとした衝撃で倒れやすくなるため、適切な調整が必要です。
対策としては、ショートスタンドへの交換、スタンド角度の調整、バイクの停め方の工夫 などが挙げられます。センタースタンドに関しても、ショートタイプへ交換することで、掛けやすさを維持できます。
ローダウンによるメリットを最大限活かしながら、安全かつ快適にクロスカブを楽しむために、スタンドの調整を忘れずに行いましょう。
新型クロスカブのローダウンカスタム

クロスカブは、街乗りやツーリングに適したバイクですが、シート高がやや高めに設定されているため、足つきに不安を感じるライダーも多いです。特に新型クロスカブ(CC110 / CC50)では、従来モデルと比べて足つきの改善が求められることがあります。
そこで、ローダウンカスタムを施すことで、足つきを向上させ、より快適にクロスカブを楽しむことが可能になります。ローダウンにはさまざまな方法があり、目的やライディングスタイルに応じて最適なカスタムを選ぶことが重要です。ここでは、新型クロスカブのローダウンカスタムについて詳しく解説していきます。
新型クロスカブのローダウン方法
ローダウンカスタムには、いくつかの方法があります。それぞれの特徴を理解し、最適な方法を選びましょう。
1. ローダウンシートの導入
- シートの厚みを抑えることで、車高を下げる。
- 足つきの改善に効果的で、最も手軽な方法。
- クッション性がやや低下するため、長距離走行が多い場合は慎重に選ぶ。
- 純正オプションのローダウンシートや社外品から選択可能。
2. ローダウンサスペンションの装着
- 純正より短いショックアブソーバーに交換し、車高を下げる。
- 10mm~30mm程度のローダウンが可能で、乗り心地も調整できるモデルがある。
- 減衰力調整機能付きのサスペンションを選ぶと、より快適な乗り心地を維持しやすい。
3. フロントフォークの突き出し調整
- フロントフォークの位置を調整し、車高を下げる方法。
- コストがかからず手軽に試せるが、調整幅が限られている。
- 突き出しすぎるとハンドリングに影響が出るため、10mm~15mm程度が適切。
4. サイドスタンド・センタースタンドの調整
- ローダウンすると、純正のスタンドでは車体の傾きが不自然になることがある。
- ショートスタンドに交換することで、駐車時の安定性を確保できる。
- センタースタンドの掛け方が難しくなる場合は、ショートタイプのセンタースタンドに交換するのが理想的。
ローダウンカスタムのメリット
新型クロスカブのローダウンには、次のようなメリットがあります。
- 足つきが良くなり、安心感が増す
- 特に身長が低めのライダーや、初心者ライダーにとって安心できるポイント。
- 信号待ちや駐車時の不安を軽減し、取り回しが楽になる。
- 低重心化による安定感の向上
- 車体が低くなることで、低速時のふらつきが軽減される。
- 街乗りやツーリング時の安定性が増し、リラックスして運転できる。
- スタイルの変化
- ローダウンすることで、カスタムバイクのようなスマートなシルエットに仕上がる。
- ローダウンシートやカスタムパーツを組み合わせることで、個性的なスタイルを作ることも可能。
ローダウンカスタムのデメリットと注意点
ローダウンカスタムにはメリットが多いですが、デメリットや注意点もあります。
- サスペンションのストローク量が減少する
- ローダウンによりサスペンションの可動域が短くなり、衝撃吸収性が低下する可能性がある。
- 特に荒れた路面では、突き上げ感が強くなりやすい。
- 快適性を維持するためには、減衰力調整が可能なサスペンションを選ぶと良い。
- バンク角が浅くなる
- 車高を下げることで、コーナリング時のバンク角が減少し、走行性能に影響を与えることがある。
- スポーティな走りを重視する場合は、極端なローダウンを避けた方が良い。
- スタンドの調整が必要になる
- サイドスタンドの傾きが変わり、不安定になることがある。
- ショートスタンドへの交換を検討すると良い。
おすすめのローダウンカスタムの組み合わせ
ローダウンカスタムを施す際には、単独のカスタムではなく、以下のように複数のカスタムを組み合わせると、バランスの取れた仕上がりになります。
1. ローダウンシート+フロントフォーク突き出し調整
- 費用を抑えつつ、適度なローダウンを実現。
- 足つきを改善しつつ、乗り心地への影響を最小限に抑えられる。
2. ローダウンサスペンション+ショートサイドスタンド
- しっかりローダウンしたい場合におすすめ。
- 乗り心地を調整できるサスペンションを選ぶと、快適性を維持しやすい。
3. フルローダウン(サスペンション+シート+スタンド)
- 最も足つき改善効果が高いが、乗り味の変化が大きいため、細かい調整が必要。
- ローダウン幅を慎重に決め、バランスを崩さないように注意する。
まとめ
新型クロスカブのローダウンカスタムは、足つきの改善や安定感の向上、スタイルの変化など、多くのメリットがあります。一方で、サスペンションの動きやバンク角に影響を与えるため、バランスを考えた調整が必要です。
おすすめのカスタム方法としては、ローダウンシートの導入やフロントフォークの突き出し調整など、手軽にできるものから試すのが良いでしょう。本格的にローダウンする場合は、ローダウンサスペンションやショートスタンドを併用し、安全で快適な走行ができるように調整することが大切です。
適切なローダウンカスタムを施すことで、クロスカブの魅力をさらに引き出し、自分に合った快適なライディングを楽しめるようになります。
クロスカブのローダウンに関するQ&A

クロスカブのローダウンを考えている人の中には、「どのくらいの影響があるのか?」や「走行性能は変わるのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、ローダウンに関するよくある質問に答えていきます。
Q. ローダウンのデメリットは?
ローダウンには足つきを向上させるメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。
- サスペンションのストロークが減る
- 車高を下げることでサスペンションの可動域が短くなり、衝撃吸収性が低下する可能性があります。
- 特に、荒れた路面や段差では「底付き」しやすくなり、乗り心地が悪くなることがあります。
- バンク角が減少する
- ローダウンにより地面とのクリアランスが減るため、コーナリング時のバンク角が浅くなります。
- スポーティな走りを楽しみたい人にとっては、車体が擦りやすくなる点に注意が必要です。
- スタンドの調整が必要になる
- サイドスタンドの傾きが浅くなり、駐車時の安定性が悪くなることがあります。
- センタースタンドも掛けにくくなるため、ショートスタンドに交換するのがおすすめです。
- 車体のバランスが変わる
- フロントだけ、またはリアだけをローダウンすると、車体のバランスが崩れ、ハンドリングが変わることがあります。
- フロントフォークの突き出し調整やリアショックの調整を併用することで、バランスを保つことが重要です。
Q. クロスカブ110の最高速は?
クロスカブ110の最高速は、おおよそ90km/h前後 です。ただし、これは純正状態での目安であり、以下の要因によって変動します。
- 道路状況や風の影響
- 平坦な道では85〜90km/h程度が一般的ですが、下り坂では100km/h近くまで出ることもあります。
- 向かい風が強い場合は最高速が低下し、80km/h以下になることもあります。
- 体重や積載量
- ライダーの体重や荷物の有無によって、最高速は変化します。
- 軽装であれば90km/h近く出ますが、重装備で荷物が多いと80km/h台に落ちることがあります。
- カスタムやチューニング
- マフラー交換や燃調(燃料調整)、スプロケット変更を行うことで最高速を向上させることができます。
- スプロケットをロング寄りにセッティングすると、最高速を伸ばすことが可能ですが、加速が鈍くなることもあります。
Q. クロスカブの最低地上高は?
クロスカブの最低地上高は、CC110が175mm、CC50が160mm に設定されています。
最低地上高とは、バイクの最も低い部分と地面の距離のことを指し、これが低くなると次のような影響があります。
- 段差や悪路での走行性が変わる
- 地上高が低いと、悪路走行時に底を擦るリスクが増します。
- 特に、オフロード走行や林道ツーリングを考えている人は、過度なローダウンに注意が必要です。
- ローダウンするとさらに低くなる
- 例えば、20mmローダウンすると、CC110は最低地上高155mm、CC50は140mm になります。
- 都市部の段差や駐車場の傾斜でも、擦りやすくなることがあるため、ローダウンする際はこの点を考慮する必要があります。
- センタースタンド使用時の安定性
- 最低地上高が下がることで、センタースタンドを立てても後輪がほとんど浮かなくなることがあります。
- そのため、センタースタンドをよく使う人は、ローダウン幅を抑えるか、スタンドの調整を行うと良いでしょう。
Q. ホンダのクロスカブの最高速は?
ホンダのクロスカブは、排気量によって最高速が異なります。
- クロスカブ110(CC110)の最高速
- 先ほども触れたように、純正状態で 約90km/h前後。
- 風の影響や路面状況によって、85〜95km/h程度で変動します。
- クロスカブ50(CC50)の最高速
- クロスカブ50の最高速は 50〜60km/h。
- 50ccモデルは法定速度が 30km/h ですが、実際の最高速はそれ以上出ます。
- 登坂時や向かい風の影響を受けやすく、安定した速度を維持しにくい。
- カスタムによる最高速の変化
- エンジンチューニングやスプロケットの変更、マフラー交換などで最高速を伸ばすことが可能。
- ただし、燃調の最適化や駆動系のバランス調整をしないと、パワー不足やエンジン負荷の増加につながる ため、注意が必要。
クロスカブのローダウンを考える際には、メリットだけでなくデメリットも理解することが重要です。足つきが良くなる一方で、サスペンションのストロークやバンク角に影響が出るため、バランスの取れたカスタムを目指しましょう。
また、最高速や最低地上高についても、カスタムの際には考慮する必要があります。ローダウンによって車高が下がると、悪路での走行性が変化し、スタンドの調整が必要になることもあります。
クロスカブは、シンプルな構造ながらカスタムの自由度が高いバイクです。適切なカスタムを施し、自分にとって最適な乗り心地を追求していきましょう。
クロスカブ ローダウンの方法と注意点:まとめ
- クロスカブをローダウンすると足つきが向上し、停車時の安定感が増す
- ローダウンにはサスペンション交換、フロントフォーク調整、シート変更など複数の方法がある
- ローダウンキットにはリアショック交換タイプとリンクプレート変更タイプがあり、それぞれ特徴が異なる
- フロントフォークの突き出し調整を行うことで、フロント側のバランスを保ちながらローダウン可能
- ローダウンサスペンションにはショートリアサス、スプリング交換、リンクプレート変更の3種類がある
- ローダウンシートを使用すると、サスペンションに影響を与えずに足つきを改善できる
- シート変更だけでなく、クッション性や座り心地の違いも考慮する必要がある
- ローダウン後はサイドスタンドやセンタースタンドの角度が変わるため、調整や交換が必要になることがある
- サスペンションのストローク量が減ることで、衝撃吸収性が低下し、乗り心地が変化する
- 車高が下がるとバンク角が減少し、コーナリング性能が変わる可能性がある
- スポーティな走行を重視する場合、極端なローダウンは向かない
- クロスカブ110の最高速は約90km/h、クロスカブ50は50〜60km/hが目安
- 最低地上高はCC110で175mm、CC50で160mmであり、ローダウンにより悪路走行性に影響が出る可能性がある
- 新型クロスカブのローダウンカスタムは、シート、サスペンション、スタンド調整を組み合わせるとバランスが良い
- ローダウンは足つき向上だけでなく、乗り心地や操作性への影響を考慮して適切な方法を選ぶことが重要