クロスカブのタイヤ交換を検討している方へ向けて、本記事では「クロスカブ タイヤ 交換」に関する情報をわかりやすく整理しています。
タイヤサイズの確認方法から交換の時期や費用の目安、さらには自分でできるやり方まで、初心者でも安心して参考にできる内容です。
また、JA60とJA45それぞれの純正タイヤの違いや、太くするカスタム時の注意点、チューブレスタイヤへの対応可否、そしてブロックタイヤのデメリットなど、実用性の高い知識を網羅しています。
クロスカブのタイヤ選びに迷ったとき、この記事があなたの道しるべとなれば幸いです。
- クロスカブの適切なタイヤサイズと型式別の違い(JA60・JA45)を理解できる
- タイヤ交換のタイミングと費用の目安を把握できる
- 自分でタイヤ交換する手順と注意点を学べる
- 太いタイヤやチューブレス、ブロックタイヤの選び方と注意点がわかる


クロスカブ タイヤ 交換の基本と注意点

クロスカブのタイヤ交換においては、まず基本となる知識を押さえておくことが大切です。適切なタイヤサイズの確認から、交換のタイミングや費用、型式ごとの違い、そして具体的な交換方法まで、順を追って解説していきます。以下のセクションで詳しく見ていきましょう。
- タイヤサイズと適合表を確認
- クロスカブ タイヤ交換 時期と費用の目安
- クロスカブ タイヤ 純正 JA60 JA45の違い
- クロスカブ タイヤ交換 やり方と手順
タイヤサイズと適合表を確認

クロスカブのタイヤを交換する際、まず最初に確認しておきたいのが「純正タイヤのサイズ」と、それに対応した「適合タイヤ表」です。これを正しく把握しておかないと、交換時に不具合が起きたり、走行時の安全性に悪影響を及ぼす可能性があります。
クロスカブには主に2つの型式が存在し、JA45(旧型)とJA60(現行型)でタイヤサイズが異なります。
【クロスカブ JA45(旧型)】
- フロントタイヤ:80/90-17 M/C 44P
- リアタイヤ:80/90-17 M/C 50P
【クロスカブ JA60(現行型)】
- フロントタイヤ:80/90-17 M/C 44P
- リアタイヤ:80/90-17 M/C 50P
このように、基本的なサイズは同じに見えますが、ホイールリムやチューブの構造などが異なるため、厳密にはJA45とJA60で使用できるタイヤの選択肢が異なるケースもあります。とくに、ブロックタイヤや太いタイヤへのカスタムを考えている場合には、リム幅やフェンダーとの干渉にも注意が必要です。
また、フロントとリアで「ロードインデックス(荷重指数)」や「速度記号」が異なる場合もあるため、できる限り純正の規格に準拠した製品を選ぶのが基本です。タイヤのサイドウォールには「80/90-17」などの記載があるため、現車を確認すれば自分でサイズチェックも可能です。
ネット通販サイトやメーカーサイトには、JA45やJA60専用の適合表が用意されている場合があるので、それらも必ず確認してから購入しましょう。とくに、「クロスカブ対応」と記載されていても、チューブレス仕様に非対応であったり、フェンダーやスイングアームとの干渉がある商品も存在するため注意が必要です。
さらに、クロスカブは基本的に「チューブタイヤ」で設計されています。よって、タイヤ交換時にはチューブの交換も一緒に行うのが基本的な整備手順です。チューブのサイズもタイヤに合わせて用意する必要があるため、サイズ確認はより慎重に行うべきポイントです。
まとめとして、クロスカブのタイヤを交換する際は、車両型式(JA45 or JA60)に対応した正確なサイズを確認し、適合表をチェックしたうえで、ロードインデックスや構造(チューブあり/なし)まで含めて選定することが、安全性と快適性の両立につながります。
クロスカブ タイヤ交換 時期と費用の目安

クロスカブに乗っていると、「タイヤっていつ交換すればいいの?」「交換っていくらぐらいかかるの?」といった疑問が湧いてくるものです。安全性や走行性能を維持するためにも、タイヤの交換時期とその費用については事前に把握しておきたいポイントです。
まず、タイヤ交換の目安となる時期について。
一般的に、タイヤの寿命は走行距離で5,000km〜10,000km前後と言われていますが、使用環境や乗り方によって大きく差が出ます。たとえば、街乗り中心で加減速が少ない使い方なら10,000km以上も持つ場合がありますが、山道や林道などアップダウンが多く、ブレーキを多用するような乗り方では、5,000km以下で交換が必要になるケースもあります。
また、走行距離とは別に**「年数劣化」にも注意が必要です。タイヤはゴム製品なので、たとえ走行距離が少なくても製造から3〜5年が経過していれば交換推奨**とされます。タイヤの側面には「製造年月」が刻印されており、「●●21」などと記載されていれば、それは2021年製という意味です。これを参考に、まだ山が残っていても古いタイヤなら交換を検討しましょう。
次に、費用の目安について説明します。
● ショップに依頼した場合(前後2本)
- タイヤ代(前後):約6,000円〜12,000円程度(銘柄や性能による)
- 工賃(前後):5,000円〜10,000円前後
- 廃タイヤ処分料:1本あたり300円〜500円程度
→ 合計:11,000円〜22,000円程度
● 自分で交換した場合
- 必要な工具(ビードブレーカー、レバー、空気入れなど):初期投資で1万円〜
- 工具が揃っていれば、タイヤ代とチューブ代のみ
→ 合計:6,000円〜12,000円程度
ただし、自分で交換する場合にはタイヤレバーでホイールを傷つけたり、チューブを噛んでパンクさせるリスクもあるため、初心者には少しハードルが高い作業です。
また、近年はAmazonや楽天でタイヤを購入して持ち込みできるバイクショップも増えてきています。持ち込み対応の店舗では、工賃が割増になることが多いため、事前に確認しておくと安心です。
もうひとつ大事なのがチューブの同時交換です。クロスカブのタイヤは基本的にチューブタイプで、タイヤだけを新品にしても、中のチューブが劣化していればトラブルの元になります。通常はタイヤとチューブを同時交換するのが基本です。チューブは1本あたり1,000円〜2,000円程度です。
以上を踏まえて、タイヤ交換は「見た目」や「走行距離」だけで判断するのではなく、「タイヤのひび割れ」「ブロックの減り具合」「ゴムの硬化」「製造年」などを総合的に確認し、早め早めのメンテナンスを心がけることで、安全かつ快適なクロスカブライフを維持できます。
クロスカブ タイヤ 純正 JA60 JA45の違い

クロスカブには大きく分けて2つのモデルが存在します。旧型のJA45と現行型のJA60です。この2つは一見すると非常に似ていますが、実は細部の仕様が異なっており、特に「純正タイヤ」に関しては注意が必要です。見た目は同じようなタイヤサイズであっても、適合性や構造に差があるため、交換やカスタムの際には必ず確認しておくべきポイントになります。
まず両モデルの純正タイヤサイズから見てみましょう。JA45もJA60も、スペック上は同じサイズが採用されています。
- フロント/リア共通サイズ:80/90-17 M/C
しかし、この表記の中にある「M/C」というのは、モーターサイクル用のタイヤであることを示しており、この数値だけでは実際の仕様の違いを読み取ることはできません。実際の違いは、「ホイール構造」「チューブの有無」「タイヤのビード構造」など、より細かな設計面にあります。
まず大きな違いとして挙げられるのが、ホイール構造の変更です。JA45では従来型のスチール製リムを採用しており、基本的にチューブ入りのタイヤを装着する前提となっています。一方で、JA60では軽量化と剛性の向上を目的としたアルミリムが採用されており、設計上は同じチューブ入りタイプですが、リム形状の違いからタイヤのフィット性が異なることがあります。
また、純正採用されているタイヤのメーカーやパターンも異なる場合があります。たとえばJA45ではIRC製のオンロード寄りタイヤが多く採用されていたのに対し、JA60ではブロックパターン寄りでややオフロード対応力を高めた設計のものが標準装備される傾向があります。これにより、乗り心地やグリップ感、舗装路と未舗装路のバランスにも違いが生まれます。
さらに注意したいのは、「タイヤ交換時の適合性」です。同じサイズ表記であっても、JA60用に設計されたタイヤをJA45に取り付ける場合、フェンダーやチェーンカバーと干渉する可能性があります。特に、より太いタイヤを履かせる場合や、オフロード用のブロックタイヤを検討している場合は、リム幅やクリアランスを事前に確認しておくことが必須です。
見落とされがちなのが「ロードインデックス(耐荷重)」や「速度記号(スピードレンジ)」の違いです。たとえタイヤサイズが同じでも、この表示が違っていると車検対応外になる場合もありますし、安全面でも不安が残ります。したがって、交換時は同じサイズでも車体の年式(JA45 or JA60)に合わせた設計のタイヤを選ぶことが大切です。
まとめると、JA60とJA45は表面的なタイヤサイズは同じでも、構造・素材・設計思想・適合性に違いがあります。タイヤを選ぶときは「サイズが合う」だけでなく、車両型式にしっかり対応しているかどうかを確認することで、安全性と快適性を確保できます。純正タイヤに近いパターンを選びたい場合も、型式別に対応タイヤを明示しているメーカーやショップの商品を選ぶと安心です。
クロスカブ タイヤ交換 やり方と手順

クロスカブのタイヤ交換は、バイクにある程度慣れていれば自分で作業することも可能です。ただし、タイヤの構造や必要な工具を正しく理解し、作業手順を守ることが大前提となります。以下では、フロント・リアともに共通する一般的な交換手順を紹介します。
まず、必要な道具を揃えましょう。最低限必要なのは、車載工具の他に以下のアイテムです。
- タイヤレバー(2~3本)
- ビードブレーカー(またはクランプ)
- バルブコア外し
- 空気入れ(できればエアコンプレッサー)
- トルクレンチ
- チューブ(交換する場合)
- 石けん水(ビードを滑らせるため)
準備ができたら、実際の作業に入ります。
【1】バイクを安定させる
センタースタンドを使用するか、メンテナンススタンドを使って、タイヤが接地しないように持ち上げます。リアタイヤを交換する場合は、サイドスタンドでも可能ですが、バランスには注意してください。
【2】ホイールを外す
ブレーキキャリパーを取り外し、アクスルシャフトのナットを緩めてホイールを抜きます。フロントはステムナットとスピードメーターケーブル、リアはチェーンやスプロケット、ドラムブレーキのリンクに注意が必要です。
【3】タイヤの空気を抜く
エアバルブのコアを外して空気を完全に抜きます。勢いよくエアが抜けるので注意してください。
【4】ビードを落とす
タイヤのサイド(ビード)をリムから外す作業です。ビードブレーカーがあれば簡単ですが、無い場合はレバーやクランプ、体重を使って慎重にビードを落とします。
【5】タイヤをホイールから外す
タイヤレバーを使って片側ずつビードを持ち上げて外します。チューブを傷つけないように注意しながら行い、タイヤが外れたらチューブも取り出します。
【6】新しいタイヤとチューブを装着
新しいタイヤの片側をホイールにはめた後、チューブを軽く空気を入れてタイヤ内に収めます。チューブがねじれていないか、バルブ位置がしっかり合っているかを確認し、もう片側のビードをリムにはめていきます。滑りを良くするために石けん水を使うと作業しやすくなります。
【7】エアを充填しビードを出す
空気を一気に入れてビードをリムに押し出します。バシッと音がしてはまるのが通常です。ビードがきちんと出ているかを確認し、所定の空気圧まで調整します。
【8】ホイールを車体に戻す
取り外しの逆手順でホイールを車体に取り付けます。アクスルシャフトやブレーキ部品の取り付けミスがないよう慎重に確認し、トルクレンチを使って規定トルクで締め付けましょう。
作業後は必ず試運転を行い、ブレーキやハンドリングに異常がないかを確認します。
タイヤ交換は力仕事であり、慣れないと時間もかかりますが、作業の工程をひとつひとつ丁寧に行えば、クロスカブの整備を通じて愛着も深まります。自信がない場合や不安がある場合は、無理せずショップに依頼することも大切です。
クロスカブ タイヤ 交換 太くするなど カスタム事例

タイヤ交換はメンテナンスだけでなく、見た目や走行性能を変えるカスタムの第一歩でもあります。ここでは、クロスカブにおける「太くする」カスタムの注意点や、チューブレス化の可否、ブロックタイヤの特徴などを解説していきます。最後にQ&A形式でよくある疑問にもお答えします。
- クロスカブ タイヤ 太くする際の注意点|JA60 JA45
- チューブレス対応の有無と選び方
- ブロックタイヤ デメリットと対応策
- クロスカブのタイヤ 交換 に関するQ&A
クロスカブ タイヤ 太くする際の注意点|JA60 JA45

クロスカブのカスタムで人気の高いメニューの一つが「タイヤを太くする」ことです。見た目の迫力が増し、ワイルドな印象に仕上がるため、特にオフロード風のカスタムを好むオーナーには定番の手法となっています。ただし、純正サイズから外れて太いタイヤを装着するには、いくつかの注意点があります。特にJA60(現行型)とJA45(旧型)では車体構造が異なるため、それぞれの特性に合った選択が必要です。
モデル | 純正サイズ | 推奨される太めサイズ(目安) | 備考 |
---|---|---|---|
JA60(現行型) | 80/90-17 | 90/90-17 2.75-17 3.00-17 | 3.00-17はパターンによってフェンダーやチェーンとの干渉リスクあり |
JA45(旧型) | 80/90-17 | 90/90-17 2.75-17 | 3.00-17は干渉リスクが高く非推奨。装着時は慎重な確認が必要 |
まず前提として、クロスカブの純正タイヤサイズは前後とも80/90-17です。このサイズを基準に、例えば90/90-17や2.75-17、3.00-17などを選ぶことで、見た目を太く仕上げることができます。数字が大きくなるほどタイヤの幅と外径が増すため、太さの印象も強くなります。
しかし、ここで重要なのが車体への干渉です。タイヤを太くすると、チェーンカバー、スイングアーム、フロントフォーク内側、リアフェンダーなどと接触する可能性が出てきます。特にJA45はJA60に比べてクリアランスがやや狭いため、3.00-17サイズ以上を履かせると、干渉のリスクが高まります。JA60では若干の余裕がありますが、それでもタイヤの種類やパターンによっては接触することもあるため、慎重な選定が求められます。
また、太くすることでタイヤ全体の外径もわずかに大きくなる場合があり、それによってスピードメーターの表示誤差が生じたり、加速性能や燃費が低下するといった副次的な変化も発生します。見た目は良くなっても、走行性能に微妙な違和感が出る可能性がある点には注意が必要です。
もうひとつ見落とされがちなのがハンドリングの変化です。太いタイヤは接地面積が増えることで直進安定性は向上する傾向がありますが、その分コーナリング時に重たさを感じやすくなったり、ステアリング操作が鈍くなることもあります。特に舗装路での軽快さを重視する人にとっては、操作感が変わることにストレスを感じるかもしれません。
さらに、タイヤを太くする場合はリムサイズとのマッチングも忘れてはいけません。リム幅とタイヤ幅が合っていないと、ビードがうまくはまらずエア漏れの原因になります。タイヤメーカーの公式サイトなどでは、適合するリムサイズの範囲が記載されているので、事前に確認しておきましょう。
最後に、車検に通るかどうかも気になるところですが、クロスカブは原付二種(125cc以下)であるため、車検はありません。ただし、安全上の問題があった場合は整備不良とみなされる可能性があるため、安全性を損なわない範囲でのカスタムを心がけることが大切です。
タイヤを太くするのは、見た目の変化とカスタムの楽しさを味わえる手段ですが、車体への干渉や走行性能への影響を十分理解したうえで、慎重に選ぶのがポイントです。JA60とJA45では対応範囲が異なるため、自分の車両に合った最適なサイズを見極めてカスタムを楽しみましょう。
モデル | 純正サイズ | 推奨される太めサイズ(目安) | 備考 |
---|---|---|---|
JA60(現行型) | 80/90-17 | 90/90-17 2.75-17 3.00-17 | 3.00-17はパターンによってフェンダーやチェーンとの干渉リスクあり |
JA45(旧型) | 80/90-17 | 90/90-17 2.75-17 | 3.00-17は干渉リスクが高く非推奨。装着時は慎重な確認が必要 |
チューブレス対応の有無と選び方

クロスカブのタイヤ交換やカスタムを考えるとき、「チューブレス化できるのか?」という疑問を持つ方も多いです。見た目の違いが少ないため判断しづらいのですが、実際には構造上の違いがあり、クロスカブのホイールは基本的にチューブタイヤ仕様です。
まず前提として、クロスカブ(JA45・JA60ともに)はスポークホイールを採用しており、標準ではチューブ入りタイヤが装着されています。スポークホイールは構造上、リムにスポーク穴が空いており、そこから空気が漏れてしまうため、チューブを挿入して気密性を確保する必要があります。
一方、チューブレスタイヤはホイールリムとタイヤビード部の密着で空気を保持する構造のため、専用のチューブレス対応ホイールが必要になります。つまり、クロスカブの純正ホイールではチューブレスタイヤをそのまま使用することはできません。
ただし、カスタムパーツ市場では、チューブレス対応のキャストホイールや、スポークでもチューブレス対応に加工されたリムが販売されている場合があります。それらに交換すれば、チューブレスタイヤを導入することは可能です。たとえば、アルミ製のキャストホイールや、内側をシーリング処理したスポークホイールなどが代表的です。
チューブレスタイヤには、パンク時に空気が一気に抜けにくい、タイヤ交換がしやすい、軽量化に貢献するなどのメリットがあります。ただし、クロスカブの用途や走行環境を考えると、必ずしもチューブレス化が必要というわけではありません。とくに林道やオフロード走行をする人にとっては、チューブ入りの方がタイヤ修理がしやすく、リムの衝撃吸収性にも優れるという声もあります。
チューブレス化を検討する場合は、ホイールごと交換するか、チューブレス対応リムを選ぶ必要があります。中には既存のホイールに専用のシーリングキットを施してチューブレス化する方法もありますが、これは正確な施工と確実な密閉が求められるため、初心者にはハードルが高く、リスクも伴います。
また、タイヤ自体が「チューブレスタイヤ対応」と記載されていても、チューブ仕様のホイールにそのまま使うのは避けた方が無難です。走行中のビード落ちや空気漏れのリスクがあるため、基本的にはタイヤ・ホイールの両方がチューブレスに対応している必要があります。
選び方のポイントとしては、自分が重視するものが「メンテナンス性」や「街乗りの快適性」ならチューブレス化は選択肢になりますが、「耐久性」や「林道走行の柔軟性」を重視するなら、純正のチューブ仕様を維持するのが安心です。
まとめると、クロスカブは基本的にチューブタイヤ仕様であり、チューブレス化にはホイールの変更か専門的な加工が必要です。パーツ選びや施工の難易度もあるため、用途に合わせた判断をすることが大切です。
ブロックタイヤ デメリットと対応策

クロスカブにブロックタイヤを装着するカスタムは、見た目のワイルドさや、オフロードでの走破性の高さから人気があります。
特に林道ツーリングやキャンプを楽しむユーザーにとっては実用性も高く、頼れる足まわりとなります。しかしその一方で、ブロックタイヤにはいくつかのデメリットもあり、使用環境によっては不便さを感じることもあるため、導入前に特徴を正しく理解しておくことが重要です。
まず一番のデメリットとして挙げられるのが、舗装路での走行性能の低下です。ブロックタイヤは本来、未舗装の路面でのグリップ力を高めるために設計されています。
そのため、アスファルト上ではブロック一つひとつの接地面積が限られるため、ロードタイヤと比べてグリップ性能が劣り、制動距離が長くなる傾向があります。特に雨天時やマンホールの上など滑りやすい状況では注意が必要です。
次に、乗り心地の悪化もデメリットの一つです。ブロックパターンはタイヤ表面が凸凹しているため、走行時の振動がそのままハンドルやシートに伝わりやすくなります。街乗りメインのユーザーにとっては、特に長距離走行での疲労感が増す可能性があります。
さらに、**走行時の騒音(ロードノイズ)**が大きくなる点にも注意が必要です。ブロックタイヤは空気抵抗が大きく、ゴォーという独特の音が響きやすくなります。静かな走行を求めるユーザーや、住宅街を頻繁に走る方にとっては気になるポイントかもしれません。
また、タイヤの寿命が短くなる傾向もあります。舗装路での使用を続けると、ブロック部分が早く摩耗し、グリップ力が低下していきます。ブロックの高さが残っていても、角が丸くなることでオフロード性能が落ちてしまい、結局早めの交換が必要になるケースもあります。
これらのデメリットに対する対応策としては、以下のような方法が有効です。
まず、使用用途に応じてブロックパターンの強弱を選ぶこと。たとえば、オフロード寄りの“フルブロック”ではなく、舗装路と未舗装路の両方に対応した“デュアルパーパスタイヤ”を選ぶことで、乗り心地やグリップ力のバランスを確保できます。IRCの「GP-5」「GP-22」などがこのタイプに該当します。
また、空気圧の調整も重要です。舗装路を走るときは、やや高めの空気圧に設定することで、振動や騒音の軽減、タイヤの偏摩耗の抑制につながります。ただし高すぎると逆にグリップ力が落ちるため、車両指定の空気圧の範囲内で微調整することが望ましいです。
さらに、通勤や買い物など普段使いではノーマルタイヤ、週末の林道ツーリング時のみブロックタイヤに履き替えるという方法もあります。タイヤ交換が面倒に感じるかもしれませんが、ホイールごと交換すれば作業時間も短縮でき、用途に合わせた快適な走行を実現できます。
ブロックタイヤは、その迫力あるルックスと高いオフロード性能で魅力的なパーツですが、日常使いでは注意点も多いのが実情です。しっかりと特性を理解し、走行スタイルに合ったモデルを選ぶことで、クロスカブの魅力を最大限に引き出すことができます。
なお、クロスカブ用ブロックタイヤのおすすめモデル9選(街乗り・オフロード・太めカスタム別)を一気に比較した特集記事もご用意しています。
▶ クロスカブ ブロック タイヤおすすめ9選|街乗り・オフロード・太く:JA45・JA60
気になる方はぜひチェックしてみてください👇

クロスカブのタイヤ 交換 に関するQ&A

ここでは、クロスカブのタイヤ交換について、よくある疑問や悩みにQ&A形式で答えていきます。これから交換を検討している方や、実際に作業を予定している方にとって、具体的な不安を解消するヒントになれば幸いです。
タイヤ交換は、クロスカブの走行性能や安全性に直結する重要な整備項目です。交換時期や選び方を理解し、自分の用途に合ったタイヤを選ぶことで、より快適で楽しいクロスカブライフを実現できます。些細な疑問でもあらかじめ解決しておくことが、トラブルのない安心走行につながります。
クロスカブ タイヤ 交換の総まとめ・基本情報一覧
- クロスカブの純正タイヤサイズは前後とも80/90-17
- JA45とJA60でホイール構造やタイヤの適合範囲が異なる
- タイヤ交換は5,000〜10,000kmごとが目安
- 製造から3〜5年経過したタイヤは交換推奨
- ショップ依頼の場合は工賃込みで11,000円〜22,000円程度
- 自分で交換する場合は工具準備が必要
- タイヤ交換時はチューブも同時交換が基本
- JA60は3.00-17サイズまで比較的余裕あり
- JA45はクリアランスが狭く太いタイヤは非推奨
- チューブレスタイヤを使うには専用ホイールが必要
- ブロックタイヤは舗装路でグリップや乗り心地が低下しやすい
- ブロックタイヤは早期摩耗や騒音の問題がある
- DIYでの交換は作業手順を守り安全確認が必要
- タイヤ太さの変化でスピードメーターに誤差が出ることもある
- 通勤用途と林道仕様でタイヤ選びは分けるのが理想